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男子シングルの全選手が公式練習に登場。羽生結弦、宇野昌磨は4回転ジャンプを入念にチェック。高橋大輔も前日に引き続き…【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2019.12.19

男子シングルラストとなる高橋(左)、それぞれ4回転ジャンプを着氷させた羽生(中央)、宇野(右)。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月19日、代々木第一体育館で開催されている全日本選手権の公式練習に男子シングルに参加する選手たちが登場。帰国したばかりで昨日の公式練習に参加しなかった羽生結弦を含む全員がリンクに登場した。

 第1グループには先日、イタリア・トリノで行なわれたジュニアグランプリ(JrGP)ファイナルを制した佐藤駿が登場。ショートプログラム曲を流しつつ、ジャンプを中心に、特にSPに組み込む可能性の高い4回転トゥーループで入念な確認を行なっていた。

 第3グループでは佐藤と同じく、ジュニアGPファイナルに参加した鍵山優真が登場。身体は軽そうで、SP曲でスピードにのったステップやジャンプを繰り返し、氷の感触を確かめた。
 
 滑走順23番の羽生結弦は第3グループで登場。帰国してからの初公式練習では、フリーの『Origin』にのせてまずは冒頭の4回転ループにトライ。しかしステップアウトし、続く4回転サルコーはシングルに、とミスを連発。曲にのせた練習ではそれ以上4回転ジャンプは跳ばず、ステップや足の運びなどを入念にチェックした。

 その後、曲が終わってからは、踏切りなどを確認したのち、ジャンプで再調整。4回転サルコー、4回転ループで着氷すると、4回転ー3回転トゥーループのコンビネーションジャンプ、そしてトリプルアクセルを着氷させていた。

 同グループの宇野昌磨はフリー曲でジャンプを中心に4回転フリップ、トゥーループで着氷。全4種の4回転ジャンプに果敢に挑む姿勢を見せている。田中刑事はフリー曲で体を温めながらジャンプの調整を繰り返した。

 第4グループでは今回、男子シングルではラストの挑戦となる高橋大輔が登場。同グループの友野一希や山本草太らがジャンプ練習を繰り返すのとは異なるペースで、ゆっくり時間をかけながらウォーミングアップ。少しずつギアを上げ、フリーでのステップシークエンスやコンビネーションジャンプ、3回転ジャンプ(アクセル、ルッツ)などを何度も確認していた。終盤には前日に続き4回転トゥループを着氷させていたが、プログラムに盛り込むかは難しいところ。

 それぞれの特徴が色濃くなり、緊張感も増してきた公式練習となった。男子シングルのSPは、20日に行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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