12月19日より代々木国立第１体育館にて開催される「第88回全日本フィギュアスケート選手権」の公式練習が行なわれた。

　試合用の衣装で練習した紀平梨花は、伸び伸びとしたスケーティングで、鮮やかなジャンプを見せた。「最近調子がいい状態で、確率良く入っていけた」というように心身ともに充実している様子が感じられる。

　また、「流れの中で飛ぶ」ことを重視しており、曲をかけた練習を多くしている。グランプリファイナルからの疲れはみじんも感じさせず、むしろ、「もっと良くなっている」と自信を持つ。
　
　全日本フィギュアは、表彰台の経験はありつつも、未だに優勝はしたことのない大会だ。「全体のクオリティはアップしている。ショートフリーともにノーミスで演技して、今季最後、一番いい笑顔で締めくくれたら」と良い演技の先に優勝があることを強調した。

　また、5度目の栄冠がかかる宮原知子は「最初の練習にしてはいい。氷に馴染んで滑りやすかったし、ジャンプが上がる感じがある」と、好感触を示す。これまでの経験も豊富なだけに、彼女の「とにかく自分のできることをきっちりやって頑張りたい」という言葉には説得力がある。
  　なお、12月18日に行なわれた開会式で、ショートプログラムの滑走順抽選が行なわれた。紀平は18番、宮原25番となった。詳細は以下のとおり。

【SP滑走順】
18　紀平梨花（関西大学KFSC）
19　山田さくら（立命館大）
20　永井優香（早稲田大）
21　佐藤伊吹（明治大）
22　坂本花織（シスメックス）
23　樋口新葉（明治大／ノエビア）
24　廣谷帆香（岩手大）
25　宮原知子（関西大）
26　新田谷　凛（中京大）
27　本田真凛（JAL)
28　笠掛梨乃（愛知みずほ大瑞穂高）
29　横井ゆは菜（中京大）

女子シングルは、12月19日（木）にショートプログラム（SP）、21日（土）にフリースケーティング（FS)が行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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