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「すごく居心地がいい」宇野昌磨が空前絶後な表彰台争いを大歓迎! 4A成功マリニンとの最終決戦に持論「見ている方は楽しいと思うけど…」【GPファイナル】

THE DIGEST編集部

2023.12.08

GPファイナルで世界最高得点を更新したマリニン(右)。世界王者の宇野(左)はハイレベルな争いを歓迎している。(C)Getty Images

GPファイナルで世界最高得点を更新したマリニン(右)。世界王者の宇野(左)はハイレベルな争いを歓迎している。(C)Getty Images

 過去最高レベルの氷上バトルが展開されている。

 現地12月7日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが中国・北京で開幕した。合計300点超えを果たすスケーターが4人も集結した男子シングルは、イリア・マリニン(アメリカ)がショートで史上初めて4回転アクセルを成功させ、今季の世界最高得点を更新する106.90点をマーク。さらに宇野昌磨、鍵山優真ともに100点超えを果たすなど、まさに群雄割拠と呈している。

 無論、ハイレベルな争いは地元メディアからも熱い視線が注がれている。

 中国唯一の英語スポーツテレビ番組『CGTN Sports Scene』は、ショートトップで折り返したマリニンに宇野、鍵山との対戦について質問。「4回転の神」と称される19歳は、トップ3会見の両サイドに座る日本人スケーター2人に尊敬の眼差しを送りながら、「この2人と対戦するという目標を達成できたことは、僕にとって大きな意味がある。2人とも、僕にとって本当に大きなインスピレーションなんだ」と競い合うなかで、とても大きな存在だと答えた。

 一方、マリニンの後塵を拝したとはいえ、日本人スケーター2人も同じ思いを抱いているようだ。
 
 マリニンよりひと足早くショートの世界最高得点を塗り替えていた宇野は演技後、「ショートはみんな100点を超えてくると思っていた」と予想。「フィギュアスケートは対人スポーツとは違うので。相手の嫌がるスポーツとは違って己とずっと戦い続けて、ライバルであり、仲間だと僕は思っているので」と持論を展開。世界王者は空前絶後な覇権争いを大歓迎しているようだ。

「点数をハイレベルで競い合うことは、すごく楽しいことで見ている方も楽しいと思うんですけど、あまりそこに固執し過ぎずに。今回は負けちゃった、次は勝ちたいっていうそれを直接相手に言えるぐらいの、それぐらいの意識でこのスポ―ツに取り組みたいと思ってますし、いま出ている6人は全員それぐらいのメンタルの持ち主だと思っているので。すごく居心地がいいですね」

 3位発進とはいえ、103.72点の高得点を出した鍵山も「100点台を乗せても、表彰台に登れるか分からない試合なので。ライバル選手を意識しながらですけど、フリーが終わるまで集中してやりたい」と話しており、最後まで気が抜けない戦いだと強調した。

 勝負が決する運命のフリーは現地9日。はたして、シーズン前半戦の主役は誰になるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】記者会見で並び立つ宇野昌磨と鍵山優真
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