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4A転倒もマリニンが今季の世界最高得点を更新する金メダル!宇野昌磨は銀、鍵山優真は銅メダル! 三浦佳生は5位【GPファイナル】

THE DIGEST編集部

2023.12.09

GPファイナル優勝はマリニン(右)。宇野は2位だった。(C)THE DIGEST、Getty Images

GPファイナル優勝はマリニン(右)。宇野は2位だった。(C)THE DIGEST、Getty Images

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズを勝ち抜いた上位6人のみが進出できるGPファイナルが中国・北京で開催。大会3日目は男子シングルが行なわれた。日本男子は宇野昌磨、鍵山優真、三浦佳生の3人が運命のフリーに臨んだ。

 日本勢で最初に登場したのは三浦。前日のショート後、体調不良で朝の練習すら姿を見せなかった18歳は4回転ジャンプを4本組み込む強気な構成で挑み、それを敢行した。本来のスピードある滑りは影を潜めたものの、最後まで戦い抜いて合計261.53点(5位)をマークした。

 昨年2月の北京五輪で銀メダルを獲得した会場に戻ってきた鍵山は冒頭の4回転サルコウが2回転になるミスも、そのあとのジャンプは安定感抜群。スピン、ステップは高い出来栄え点をもらい、合計得点は自己ベストを更新する288.65点。この時点で首位に立ち、メダルを確定させた。
 
 世界王者の宇野は5番目に登場。冒頭の4回転ループ、2つ目の4回転フリップは流れ、高さが完璧と言っていい出来栄えで高い加点が付いた。4つ目のトリプルアクセルはパンクしてシングルになったが、王者は冷静だった。

 そのあと4回転ジャンプ、最後は3つのコンビネーションに3回転フリップをつける見事なリカバリーでフィニッシュ。世界王者の貫禄を見せる内容でフリー191.32点、合計297.34点を挙げて、鍵山からトップを奪取した。

 大トリを飾ったのはアメリカのイリア・マリニン。最初の4回転アクセルは転倒したが、続くルッツ、ループの4回転ジャンプを完璧に着氷。そのあともサルコウ、ルッツを含んだ3つのコンビネーション、そして4回転+3回転の連続トウループを降りるハイパフォーマンスの演技を披露。最後は3回転ルッツ+トリプルアクセルの高難度ジャンプを決め、観衆の度肝を抜いた。
 
 フリーの得点は207.76点、合計314.66点で、ともに今季の世界最高得点を更新。世界歴代3位の異次元な数字を叩き出し、マリニンが初のGPファイナル制覇を果たした。

構成●THE DIGEST編集部

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