現地時間12月13日、欧州バレーボール連盟が主催する2023-24シーズンCEVカップでラウンド８のファーストレグが行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ギリシャリーグのPAOKテッサロニキと対戦し、セットカウント３‐０（25-21、25-21、25-19）で勝利を収めた。腰痛で戦線離脱が続く石川は、公式戦４試合目の欠場となった。

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　ミラノは11月に実施されたラウンド16のファーストレグでストレート勝利。セカンドレグでも２セットを先取（セットカウント３-２）して８強入りを争うステージへ進出した。

　腰痛によりその試合から国内２戦をベンチで見守り、この試合で公式戦４試合目の欠場となった石川。ロベルト・ピアッツァ監督は前日、「ユウキ以外は、全員がコンディション良好」とコメントし、背番号14の出場見送りを匂わせていた。同日にチームを取材した現地メディアのカメラが、全体練習に加わらずコートサイドでストレッチに取り組む姿を捉えており、回復具合が気になるところだ。

　直近のリーグ９節ヴェローナ戦でフルセットの末に黒星を喫してから中２日のホーム戦は、本拠地の北イタリアからサルデーニャ島南部へ会場を移して開催された。

　ミラノは復帰が待たれる石川に替えてアウトサイドヒッター（OH）オスニエル・メルガレホ（キューバ）を開始から起用し、その対角にマテイ・カジースキ（ブルガリア）。司令塔がパオロ・ポッロ（イタリア）、ミドルブロッカー（MB）はフル出場が続いていたアグスティン・ロセル（アルゼンチン）をベンチに留め、マルコ・ヴィテッリと主将マッテオ・ピアノのイタリアコンビ、オポジット（OP）はリーグ戦出場を制限しながら足首負傷の調整を続けるペータル・ディルリッチ（クロアチア）が、欧州戦で２試合目の先発を務めた。
  　対戦相手は、昨季のギリシャリーグで準優勝とカップ戦２連覇を果たしたPAOKテッサロニキ。主力OPが負傷により帯同を見送るなか、11月末にヴェローナから移籍したOHアレックス・トゥルチェフ（フランス）を加え、オランダ代表のOHマールテン・ファン・ガーデレンとセッターのジェイ・ブランケノー（カナダ）らベテラン勢が中核を担う。

　なお、同リーグでは１週間前のカップ戦/準々決勝（オリンピアコス対パナシナイコス）の試合中にサポーターが暴徒化。424名が逮捕され、制圧にあたった警官のうち１名が重傷を負う事態に発展した。同国政府は、暴動はフーリガン化したサッカーサポーターの主導によるものと発表し、国内サッカーリーグの当面２カ月間の無観客開催と国内が会場のヨーロッパリーグについても同様の措置をとることを決定。欧州各国で大きく報道されている。