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フィギュア

宇野昌磨が合計298.04点で通算6度目V! 本田武史、羽生結弦に並ぶ日本男子歴代2位タイの快挙!【フィギュア全日本選手権】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.12.23

6度目の優勝を飾った宇野。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

6度目の優勝を飾った宇野。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 まさに国内最高峰にふさわしい、ハイレベルな争いとなった。

 フィギュアスケートの全日本選手権は、長野市・ビッグハットを舞台に大会3日目が行なわれた。男子フリースケーティングは、世界王者の宇野昌磨が大トリで登場。合計298.04点で大会2連覇を達成し、通算6度目の優勝を飾った。

 ショートではノーミスの演技で唯一の100点台をマークし、首位発進を決めた宇野。最終グループは、ほぼ全員が自己ベスト、シーズンベストを更新する会心の演技が相次いだ。

 宇野を残し、暫定で鍵山優真が292.10点でトップに立ち、連覇に向けてプレッシャーがかかるなか、ディフェンディングチャンピオンは泰然自若の様子で氷上の中央に立った。

 宇野は冒頭、4回転ループを着氷。着地が少しよろめいたが、続く4回転フリップは軸がブレない鋭い回転で降り、GOE(出来栄え点)も高い加点がついた。

 静かな曲調ながら、熟練された技術とプログラムの世界観を引き出す高い表現力で会場の雰囲気を支配した宇野。ラスト3つのコンビネーションは3回転サルコウに変更するも、卓越したスピン、ステップなどでジャッジを唸らせた。

 静寂な音色のままフィニッシュすると、観客から盛大なスタンディングオベーション。リンクサイドで見守るコーチのステファン・ランビエール氏に視線を送った宇野は喜ぶ同氏の姿を確認すると、笑みを浮かべた。
 
 鍵山をわずか5.94点差でかわし、2年連続で国内ナンバー1の称号を収めた。6度目の美酒は本田武史、羽生結弦に並ぶ日本男子歴代2位タイの快挙だ。2位に鍵山、3位には山本草太が食い込み、初めて表彰台にのぼった。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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