厳しい状況でもチャレンジ精神は失っていない。
冬の風物詩フィギュアスケートの全日本選手権は大会4日目を迎えた。この日はアイスダンスフリーダンスと女子フリースケーティングが行なわれる。
【PHOTO】独特の世界観と豊かな表現力でで会場を魅了した住吉りをんを厳選ショットで特集!
前日の男子シングルは宇野昌磨が日本男子歴代2位となる通算6度目の優勝で幕を閉じたが、最終グループで滑走した6人全員がほぼノーミスで完走。過去最高といっても過言ではないほど、歴史に残る大激闘が繰り広げた。
一方の女子は、世界女子の坂本花織がショートで盤石の演技を披露して首位発進。一歩抜け出しつつあるが、2位以下は混戦模様。誰が表彰台に立ってもおかしくない状況だ。
そんななか、ショートで痛恨の出遅れを喫した住吉りをんが、不退転の決意で臨む。
22日のショートでは序盤のアクセルがシングルになるまさかのミスで、得点はゼロに。動揺は隠せず、そのあとのジャンプもミスが続き、56.70点と低調な得点に。3位とは約12点差離されている。
表彰台に向けて非常に厳しい位置にいるが、彼女は前を見据えている。朝の公式練習では大技である4回転トウループに時間を割いた。氷に何度も身体を叩きつけながらも、めげずに10本以上も挑戦。クリーンな着氷はなかったが、高さは申し分なく回転は鋭い。タイミングさえはまれば、大きくジャンプアップする唯一無二の武器だ。
逆境にも強い。今季のグランプリシリーズ第3戦フランス大会ではショート5位から、フリーで4回転ジャンプを見事に着氷させ、逆転トップに浮上。結果、表彰台(3位)を掴む見事な大まくりを見せた。
失うものは何もない。運命の滑走は全体8番目で午後6時10分を予定。シニア勢唯一の4回転ジャンパーとして、20歳の大学生は大きな賭けに出る。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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一方の女子は、世界女子の坂本花織がショートで盤石の演技を披露して首位発進。一歩抜け出しつつあるが、2位以下は混戦模様。誰が表彰台に立ってもおかしくない状況だ。
そんななか、ショートで痛恨の出遅れを喫した住吉りをんが、不退転の決意で臨む。
22日のショートでは序盤のアクセルがシングルになるまさかのミスで、得点はゼロに。動揺は隠せず、そのあとのジャンプもミスが続き、56.70点と低調な得点に。3位とは約12点差離されている。
表彰台に向けて非常に厳しい位置にいるが、彼女は前を見据えている。朝の公式練習では大技である4回転トウループに時間を割いた。氷に何度も身体を叩きつけながらも、めげずに10本以上も挑戦。クリーンな着氷はなかったが、高さは申し分なく回転は鋭い。タイミングさえはまれば、大きくジャンプアップする唯一無二の武器だ。
逆境にも強い。今季のグランプリシリーズ第3戦フランス大会ではショート5位から、フリーで4回転ジャンプを見事に着氷させ、逆転トップに浮上。結果、表彰台(3位)を掴む見事な大まくりを見せた。
失うものは何もない。運命の滑走は全体8番目で午後6時10分を予定。シニア勢唯一の4回転ジャンパーとして、20歳の大学生は大きな賭けに出る。
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