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ぶっつけ本番の4回転トゥループ着氷! ジュニアGPファイナル王者・佐藤駿が自己ベスト更新!【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2019.12.20

ジュニアGPファイナル王者の佐藤駿が躍動した。 写真:徳原隆元

ジュニアGPファイナル王者の佐藤駿が躍動した。 写真:徳原隆元

 12月20日、東京・代々木第一体育館で開催されている全日本選手権では男子シングルのショートプログラム(SP)が行なわれている。そんななか、第4滑走で登場した、ジュニアグランプリファイナルの王者、佐藤駿が圧巻のSPを披露した。

 世界ジュニア王者が、勝負強さを発揮。冒頭のトリプルアクセル、3回転ルッツ+トゥループのジャンプを着氷させると、後半の3回転ループの予定だったジャンプを、4回転に変更し、クワド・トゥループ(4回転トゥループ)を成功させてみせた。

 結果は82・68点。先日のGPファイナルの記録(SP77・25点)をも上回り、自己ベストとなっている。

 試合後、佐藤は「4回転に挑戦して、80点台にのせたかった」と自らの意志でプログラム変更を申し出たことを告白。開催地に移動してきてからの変更で、通しでは練習していないぶっつけ本番。ただ、6分間練習で4回転トゥループの調子が良かったので「そこで入れることを決断した」のだという。
 
 世界ジュニア選手権への出場権もかかるこの一戦。「3回転ループよりも4回転トゥループのほうが失敗しても、ミスしても点数が高いかなと思ったから、入れることにしました」と語る15歳は、すでにこの先の自分を見据えている。

「世界ジュニアに行きたいなら、(コーチには)普通にやったほうが、その方がいいとも言われたんですけど、そこで普通にやっていたら、これから成長しない。ジュニア選手権を経て、今後シニアでやっていくとしたら、絶対に今のままだとダメだと思うので、4回転を入れることにしました」

 怖いもの知らずと思いきや、しっかりと自分の立ち位置を見据えている。フリーでは4回転ルッツも組み込む構成となる見込みで、「ノーミスで滑り切りたい」と目標を掲げた。

取材・文●熊介子(THE DIGEST編集部)

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