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格闘技・プロレス

「見てろクソガキ!」堀口恭司、挑発に熱くなるも冷静な試合運びで完全決着!神龍誠に「経験値の差を感じた」と言わしめた強さ

橋本宗洋

2024.01.01

フライ級の初代王座に就いた堀口。冷静な試合運びが目についた。(C) RIZIN FF

フライ級の初代王座に就いた堀口。冷静な試合運びが目についた。(C) RIZIN FF

 日本格闘技界の年間最終戦を、堀口恭司が見事に締め括った。

 RIZIN恒例の大晦日大会、そのメインイベントだ。フライ級の初代王座決定戦で堀口恭司と神龍誠が対戦した。

 堀口は言わずと知れた世界トップレベルの日本人。UFCでタイトルマッチを経験し、RIZINとベラトールでバンタム級タイトルを獲得。昨年から適正体重のフライ級に戻した。

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 対する神龍は23歳の新鋭。所英男を下すなど10連勝を記録している。前回、ベラトール王座決定戦で闘った両者だが、堀口の指が目に入るアクシデントで(堀口は後に否定)神龍が続行不可能となり、ノーコンテストに。今回はかけるベルトを変えての決着戦となった。

 神龍が「殺してやる」と挑発すれば堀口も珍しく「誰に言ってんだこの野郎」、「見てろクソガキ!」と熱くなった因縁の一戦。だが実力者同士だけに単なる“ケンカ”ではなく見応えのある展開となった。

 1ラウンド、タックルを仕掛ける神龍に堀口がギロチンチョーク。神龍はトップをキープして攻めたいが、堀口が許さない。2ラウンドには堀口がハイキックからパンチと打撃で優位に立つと、リアネイキッドチョークで仕留めた。これ以上ない完全決着だ。

 さらに堀口は試合後、元RIZINガールの川村那月にプロポーズ。インタビュースペースにも2人で表れ、取材陣の質問に答えた。試合後コメントというより、さながら結婚会見だ。

 実は榊原信行CEOは、前日に堀口から結婚の報告を受けていたという。そこでファンに伝えるパフォーマンスとして、リング上での公開プロポーズを提案したそうだ。「(堀口が)やらなかったら背中を押そうと思ってたんですが」と笑う。

 誰よりもハッピーな年越しを迎えた堀口。だがそれも試合に勝ったからこそだ。世代交代を目論む神龍をきっちり仕留める強さには、あらためて目を見張らされた。
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