マラソン・駅伝

「だめだ弱えわ」→「ほんとそれ」箱根駅伝OB神野大地が”強すぎる”母校に脱帽も、敗者に持論「この悔しさがまた成長させるんだなぁー」

THE DIGEST編集部

2024.01.08

青学大が7度目の総合優勝を飾り、2年ぶりに歓喜の胴上げが起きた。写真:JMPA

 100回目のメモリアル大会となった今年の箱根駅伝。1月2日、3日に行なわれた激闘は青山学院大が大会新記録となる10時間41分25秒で7度目の総合優勝を飾り、学生駅伝二冠の王者・駒澤大の「三冠」を見事に阻止。2年ぶりに歓喜のゴールテープをトップで切った。
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 前評判では、駒澤大の史上初となる2年連続三冠が有力視されたなか、その評判を覆すかのように青学大が爆走。3区で駒澤大からトップを奪取すると、そのまま新記録で6年ぶりの往路優勝。さらに翌日の復路でも、他を引き離す圧巻の強さで優勝。5人が区間賞を獲得する力走を見せ、就任20年目となる原晋監督は教え子たちの手で歓喜の胴上げ。3度宙を舞い、笑顔が弾けた。

 青学大の圧倒的強さが目立った今大会。母校の快進撃には、かつての箱根ランナーも舌を巻いている。

 かつて順大の今井正人、東洋大の柏原竜二に続いて「山の神」と言われ、3年時にはチーム初の総合優勝に貢献した青学大OBの神野大地はレース中から興奮を隠せず、「青学強すぎるって!! この調整力半端ない!」「すいません。なんでこんな青学強いか知ってる人いますか?笑 後輩達から勝つことを諦めない大切さを学ばせてもらってます」と自身のX(旧ツイッター)に次々投稿したほど。

 優勝直後は「青山学院大学総合優勝!(#箱根駅伝)強すぎるし、大会新記録も半端ないです。本当におめでとう!!」と祝福。さらに、「駒澤大学いたから、青学も他大学も強くなれたし、努力し続けた。こうして切磋琢磨していく。箱根駅伝最高です!!」と付け加え、2位で終えた駒澤大、そして青学大の後塵を拝した他大学を気遣う労いの言葉を送っていた。
 
 激闘から4日後、神野は再びXを更新。その言葉が小さくない話題を呼んでいる。

 7日、日本テレビで放送された「もうひとつの箱根駅伝」。記念大会の裏側を描いたなかで、各校のエースが集う"花の2区"のあるワンシーン。驚異の8人抜きを達成した国学院大の平林清澄(3年)が青学大の強さに脱帽し、「だめだ弱えわ。(来年)やり直そう」と思わず本音を吐露した。

 この場面に反応した駅伝ファンが、コメントをそのままXに投稿。すると神野はそのコメントに対し、「ほんとそれなんですよね。強すぎるのに」とリプライ。続けて、「この悔しさがまた成長させるんだなぁーって思います」と私見を述べ、箱根駅伝の経験がランナーとして大きな成長の糧につながると論じた。

 筋書きのないドラマが、毎年のように生まれる箱根駅伝。100回目を迎えた今大会は全国に門戸が開かれたことでも大きな話題を呼んだが、次回は再び「関東の学生」に絞ることが関東学生陸上競技連盟から発表されている。

構成●THE DIGEST編集部

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