２月末に開幕する今季のF１では、全てのチームが昨季終了時と同じドライバーラインナップで臨むこととなる。昨季開幕時から見ても、アルファタウリのニック・デ・フリースがダニエル・リカルドに代わっただけで、いわゆる「愚かなシーズン（ストーブリーグ）」は極めて穏やかなものである。

【PHOTO】歴代の名車がずらり！！F１世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介！！ 　しかし、今季が終わるとチームとの契約が満了を迎えるドライバーが14人と多く、それらの何人かについては“動き”があると各国メディアの間では囁かれており、また2026年のレギュレーション変更に備えて前シーズンにドライバーの顔ぶれの刷新が行なわれるとも言われているだけに、今年は一転してストーブリーグは騒々しいものになると見られている。

　これに注目したオランダのF1専門サイト『RN365』は、「2025年の愚かなシーズンで、サプライズを起こす勇気があるトップチームはあるのか？」と題した記事で、全10チームについてドライバーの変更の可能性とその後釜候補を挙げた。

　現時点で、最もその去就が注目されているのは、レッドブルのセルジオ・ペレスだろう。昨季、圧倒的な強さを維持した王者マックス・フェルスタッペンに、結果でもパフォーマンスでも大差をつけられてしまったメキシコ人には、一時は今オフでのドライバー交代の噂もあったほどであり、今季は正念場を迎える。

　もちろん、活躍できれば契約延長も十分にあり得るだろうが、同メディアは彼の後釜のオプションとして、今季はアルファタウリで健在ぶりを証明したいリカルド、そして彼の代役として昨季途中にF1デビューも飾り、ポイント獲得も成し遂げたリアム・ローソン（レッドブル・リザーブドライバー）の他、かつてレッドブルを駆ったアレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）を選定した。

　ここに名前が挙がらなかった角田裕毅については、2025年もアルファタウリのドライバーであり続けると同メディアは予想。「（レッドブルの）クリスチャン・ホーナー代表もヘルムート・マルコ顧問も、まだ角田に対しては納得していないようだ。この日本人ドライバーは近年、大きな進歩を遂げたが、2025年のシートを確保するには、2024年にさらなる大きな動きを見せる必要があるだろう」として、今回も「昇格」ではなく、「残留」を懸けた1年になるとの見解を示している。