昨年、バンタム級からスーパーバンタム級に転向し、スティーブン・フルトン、マーロン・タパレスを下してボクシング史上2人目となる2階級での4団体王座統一を成し遂げた井上尚弥。アメリカの複数メディアから年間の最優秀ファイターに選出され、日本でも年間表彰で最優秀選手賞をはじめとする5賞にノミネートされるなど、その価値は高まる一方である。
【PHOTO】井上尚弥がKO勝利!史上2人目となる2階級での4団体統一王者に輝く! 現在は、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)との対戦が確実され、5月の開催に向けて交渉中と報じられており、今年も主役のひとりとして注目を浴びそうな30歳を、国際的な総合誌『GQ』のメキシコ版が、「2024年の最も危険なボクサー」のひとりに挙げている。
同メディアの「危険なボクサー」の定義は、「KOで終わる試合や、一連の強烈で一貫した打撃によって相手が時間の経過とともにダメージを受けて最終的に倒れるという試合が多かった選手」であり、「一撃で試合を終わらせることができる重量級の他、より軽い階級でもその俊敏さで相手を圧倒できるボクサー」。そして、ディフェンスの能力にも秀でている必要があるという。
この条件を満たす各階級の7選手として、ヘビー級ではデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)を同メディアは挙げ、「KOで打ち負かした相手が40人以上で、片手で相手を倒せる能力を持つ」。続くスーパーヘビー級では東京五輪の金メダリストであるバホディル・ジャロロフ(ウズベキスタン)を「14戦全てでKO勝利」を評価し、ライトヘビー級のアルトゥール・ベテルビエフ(カナダ)は「強力なボディへのフックで大半の試合を終わらせられる」と称賛した。
世界4階級のサウル・アルバレス(メキシコ)については「スーパーミドル級では不動の世界王者」と評し、史上初の2階級4団体統一王者であるウェルター級のテレンス・クロフォード(アメリカ)は「安定したパンチと相手を仕留める能力、相手の攻撃に対する強い姿勢を有している」、そしてライト級のガーボンタ・デービス(アメリカ)を「高いKO勝率で知られる」と、その強みを紹介している。
そして、最も軽量の井上については、「スーパーバンタム級の無敵のチャンピオン、通称『モンスター』は、試合を素早く終わらせるために様々な打撃を武器にしており、ほとんどの場合、最終ラウンド終了の前に相手を倒してしまう。この日本人は、優れたバランス感覚で知られ、これによって他の選手にはない打撃を決めることができる」との、終始ポジティブな内容の寸評が綴られた。
世界のボクシング界の顔のひとりとして、こういった企画記事では常連となっている日本のモンスターは、昨年の勢いを維持し、2024年もまた新たな快挙を成し遂げられるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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この条件を満たす各階級の7選手として、ヘビー級ではデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)を同メディアは挙げ、「KOで打ち負かした相手が40人以上で、片手で相手を倒せる能力を持つ」。続くスーパーヘビー級では東京五輪の金メダリストであるバホディル・ジャロロフ(ウズベキスタン)を「14戦全てでKO勝利」を評価し、ライトヘビー級のアルトゥール・ベテルビエフ(カナダ)は「強力なボディへのフックで大半の試合を終わらせられる」と称賛した。
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そして、最も軽量の井上については、「スーパーバンタム級の無敵のチャンピオン、通称『モンスター』は、試合を素早く終わらせるために様々な打撃を武器にしており、ほとんどの場合、最終ラウンド終了の前に相手を倒してしまう。この日本人は、優れたバランス感覚で知られ、これによって他の選手にはない打撃を決めることができる」との、終始ポジティブな内容の寸評が綴られた。
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構成●THE DIGEST編集部
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