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格闘技・プロレス

「大きな痛手」新日本オカダ・カズチカの“電撃退団”を米専門メディアが異例のトップ報道! 米マット進出を示唆「支払う金額に大きな開きがある」

THE DIGEST編集部

2024.01.19

1月末で新日本退団を発表したオカダ。米マット界もその動向に興味を示している。写真:福冨倖希

1月末で新日本退団を発表したオカダ。米マット界もその動向に興味を示している。写真:福冨倖希

 レインメーカーの動向に熱い視線が注がれている。

 1月19日、新日本プロレスの看板レスラーであり、プロレス界にカネの雨を降らせる「レインメーカー」としてトップに君臨してきたオカダ・カズチカが、1月末で同団体を退団することが発表された。

 新日本は同日に公式ホームページを更新。「長らくオカダ選手を応援してくださったお客様には、突然のお知らせになりましたことを心からお詫び致します。オカダ選手の今後の活躍にご期待ください」と報告。オカダも、「2007年からお世話になりました新日本プロレスを退団させていただきます。メキシコから19歳で来たどうしようもない岡田かずちかを『レインメーカー』オカダ・カズチカに育ててくれた事に感謝しかありません」と団体への感謝を綴っている。

 近年のプロレス界で、オカダはその中心として大きな足跡を残した。2011年12月に武者修行から新日本に凱旋帰国すると、翌年2月に棚橋弘至が持つIWGPヘビー級王座に初挑戦。必殺技”レインメーカー”で、いきなり団体最高峰のベルトを奪取し、中邑真輔(現WWE)が持つ「23歳288日」に次ぐ史上2番目の若さで同王座についた。以降、4度(12、14、22、23年)のG1クライマックス優勝を果たし、年末の「プロレス大賞」でMVPを歴代2位となる5回受賞。新日マットだけでなく、プロレス界を牽引するエースへと駆け上がった。

 オカダの新日本退団は米マット界でも大きな話題となっている。米プロレス最高峰の団体であるWWE、AEWを中心に豊富な記事を配信しているプロレス専門メディア『Wrestlinginc』は、「元IWGP世界王者のオカダ・カズチカが、新日本プロレスと決別!」とセンセーショナルな見出しを打って配信。公式サイト上でもトップで報じるほど、異例な扱いでオカダの新日本退団を伝えている。

 同メディアは「新日本プロレスはオカダが1月31日の契約満了をもって退団することを正式発表した」と報じるも、「オカダは依然として、来月に開催される新日本の3つの大会に参戦する予定である」と言及。2月1日以降、新日本の次期シリーズはフリーという立場で試合に出場し、「23日と24日の札幌大会が新日本ラストになるのでは?」と見解を立てている。
 
 他にも、米プロレスやMMAのニュースを中心に配信している格闘専門メディア『Cagesideseats』もオカダの新日本退団に反応。「新日本プロレスは突然、団体トップスターであるオカダ・カズチカの退団を発表した」と驚きを隠せなかった。

 記事では新日本、オカダの退団声明を引用しながら、「このニュースは、オカダが新日本プロレスにとって、いかに重要な存在であったか。そしてオカダの退団を望んでいたと噂される前社長のタカミ・オオバリ(大張高己)に代わって、最近新社長に就任したヒロシ・タナハシ(棚橋弘至)のことを考えると、非常に驚きだ」と記述。棚橋新体制で船出したばかりの団体にとって「大きな痛手だ」と指摘している。

 さらに、「新日本をWWE、AEWと比較するとレスラーに支払える金額には大きな開きがあると言わざるを得ない。このニュースは、オカダが米国の2つのプロレス団体のいずれかに向かっていることを強く示唆している」と分析。「オカダの米マット進出が現実味を帯びている」と期待を寄せている。

 新年1月4日の東京ドーム大会で、オカダはセミファイナルでブライアン・ダニエルソン(米国)との激闘を制し、遺恨対決に終止符を打った。その矢先での電撃退団。レインメーカーの決断は、マット界に大きな波紋を広げている。

構成●THE DIGEST編集部

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