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中国メディアが「史上最も過酷」な日本卓球女子の五輪選考レースを徹底予測!「状態が不安定だ」と厳しい評価を下したのは?

THE DIGEST編集部

2024.01.23

全日本卓球選手権で五輪代表選考レースにも決着。果たしてシングルスの2枠目を手にするのは平野(左)か伊藤か。(C) Getty Images

 卓球の全日本選手権が1月22日、東京体育館で開幕した。2年間にわたり行なわれてきた五輪代表選考レースの最終対象大会で、今大会で最も注目されるのは女子シングルスの代表争いだ。

 すでに早田ひなが五輪切符を獲得し、残る代表枠は1つに絞られている。これをポイントで2番手の平野美宇(木下グループ)と3番手の伊藤美誠(スターツ)が争う構図となっている。両者のポイント差は34.5ポイントといまだ逆転可能であり、さらに張本美和(木下アカデミー)や木原美悠(木下グループ)、長崎美柚といった勢いのある若手も台頭していることで、熾烈なサバイバルとなりそうだ。

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 そしてこの大会に、卓球王国・中国のメディアも熱視線を送っている。ウェブメディア『新浪体育』は、五輪代表選考レースの現状を鑑みつつ、「大会の中心人物となるのが女子シングルスの平野美宇と伊藤美誠だ」と大会の注目点について言及。近年国際大会で目立った成績を残していない伊藤にとっては、初戦で足元をすくわれれば、「張本や木原といったライバルに抜かれ団体戦のメンバー入りも明け渡してしまうことになりかねない」と、タレントが揃うなか戦況は予断を許さないとし、3度目の優勝を狙う女王の早田を軸に展開される今大会の様相を、「史上最も過酷な全日本卓球選手権」と表現している。

 また、中国のポータルサイト『捜狐』は、この大会で15歳7か月の張本が優勝すれば、これまで平野美宇が保持していた16歳9か月の最年少優勝記録を塗り替えることに注目。前回のトライアル大会(2023全農カップ大阪大会)で早田にも勝利を収め優勝していることで、「可能性は十分にある」と予想している。

 一方で同メディアは「伊藤美誠が決勝に進む可能性は低いようだ。状態が不安定だ」とし、東京五輪金メダリストの伊藤がシングルスの出場枠どころか団体戦の枠に入ることすら難しいのではないかと予測。いまや伊藤の競争力は落ちていて、「他の競争力のあるチームメイトが出場した方がメダルを獲得する可能性が高まるのでは?」とも指摘する。

 果たして、中国メディアの予想が的中するのか。それとも、伊藤がライバル国メディアの前評判を覆す快進撃を見せるのか。注目の女子シングルス4回戦以降の戦いは、26日からスタートする。

構成●THE DIGEST編集部

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