中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の卓球女子ダブルス準々決勝で、張本美和／木原美悠ペアが中国の孫穎莎／王曼昱ペアをゲームカウント３ー１で倒して準決勝に進出。３位決定戦が行なわれない規定のため、銅メダル以上が確定した。

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　対戦相手の孫は世界ランキング１位、王は同３位で、２人は2019年と2021年の世界卓球選手権女子ダブルスを連覇した実力者コンビだ。この最強ペアを相手に、世界ランキング17位の張本と25位の木原が大金星を挙げた。

　試合後、張本は「一日一日を重ねるごとにコンビネーションが良くなっている。この試合はラリーがたくさん続いたが、それに対応することができて良かった。（決勝で敗れた）団体戦のリベンジという気持ちで勝つことができたので、とてもうれしい」と語った。 　木原は、「戦術的に言えば自分たちと相手は“右右”なので、バック対バックになるという話はしていた。でも、そこで負けずに思い切ってやろうと話していた。中国選手と対戦する時は、攻める気持ちが一番大事だと思っていたので、最初から最後まで攻めの気持ちでやっていた」と強気の姿勢を勝因に挙げている。

　準決勝進出を決めた張本は、「ここまできたからには、めざすは優勝。この調子を保ったまま、それ以上をめざして頑張りたい」と意気込み、木原は「準決勝の舞台に立てることは非常に嬉しい。やっぱりここまできたからには優勝をめざして頑張ります」と２人は口を揃えて“優勝”と力強く語った。

　一方、中国メディアは孫穎莎／王曼昱ペアの敗退を「大番狂わせ」と報じた。ポータルサイト『捜狐』は、「また大打撃！ 孫／王ペアが日本の張本／木原ペアに敗れた。男子ダブルスの梁静坤／林高源組に続く大番狂わせだ。孫と王は世界ランキングも個人能力も日本チームをはるかに上回っていたが、肝心なところでポイントを奪えなかった。中国ペアの優勝は確実だと誰もが見ていたが、思わぬ大番狂わせに見舞われた」と驚愕した。

　さらにスポーツメディア『懂球帝』は、「注目に値するのは木原が19歳で、張本はまだ15歳と非常に若いこと。張本は日本卓球のスター、張本智和の妹でもある」と22歳の孫と24歳の王が、10代ペアに敗れた点がサプライズだったと伝えている。

構成●THE DIGEST編集部

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