全日本卓球選手権第５日は１月26日、男女シングルスが行なわれ、女子ではパリ五輪シングルス代表選考レースで残り１枠を狙う２番手の平野美宇（木下グループ）と３番手の伊藤美誠（スターツ）に明暗が分かれた。平野が準々決勝に駒を進めたのに対し、伊藤が６回戦で敗退。この結果、平野が女子シングルスの２枠目を確実なものとした。

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　前回の東京五輪で、混合ダブルスで金、団体で銀、シングルスで銅メダルを獲得したかつての日本の第一人者の早期敗退を、卓球王国・中国のメディアも大きく取り上げている。これまで日本女子シングルスの五輪代表選考レースに注目してきたポータルサイト『捜狐』は、伊藤に関連する記事だけですでに10本近くを掲載。早田ひな、平野、張本美和ら有力選手が勝ち上がるなか、体調不良にも見舞われ本領を発揮しきれなかった伊藤の敗戦をセンセーショナルに伝えた。

　同メディアは、伊藤が「日本の天才卓球選手」であり、世界ランキングで一時トップ５に入っていた当時を回顧し、「中国代表にとって最大の相手であり、大きな脅威であった」と敬意をもって振り返る。しかし21年東京五輪での大活躍からわずか３年で「伊藤美誠は王座から降り、国内でも敗戦が続くようになった」と力の衰えを指摘した。

　伊藤の敗戦を速報で伝えた記事は、同メディアのアクセスランキングでも一時トップ３に入るほどアクセスが集中。ライバルとなる隣国の動向に、中国卓球ファンの目も釘付けとなっているようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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