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【F1】「今季は前進できる」チームの変化に好印象を抱く角田裕毅、「トップ10以上を目指す」と意気込む

THE DIGEST編集部

2024.02.10

新体制で新シーズンに挑む角田。今季は「10位以内」を狙うと意気込む。(C) Getty Images

 現地時間2月8日、F1の「ビザ・キャッシュアップRB(以下VCARB)」は、2024年の新型マシン「VCARB01」を発表。ラスベガスでの盛大なお披露目には、ピーター・バイエルCEOやローラン・メキーズ代表らチーム首脳の他、角田裕毅、ダニエル・リカルドの両ドライバー、そしてHRCの渡辺康治社長、さらにF1のステーファノ・ドメニカリCEOも出席した。

【画像】2023年シーズン、F1各チームのマシンをチェック
 数々の賞を受賞しているアメリカのラッパーで、音楽プロデューサーでもあるケンドリック・ラマーらエンターテインメント界からも大物が登場するなど、華やかな雰囲気の中で登場したVCARB01は、かつての「トロロッソ」時代を彷彿とさせるメタリックの鮮やかなデザイン(まさにレッドブルの缶!)で、サスペンションは姉妹チームのレッドブル同様、プルロッドが採用されている。

 アパレルブランド「HUGO」との提携も発表され、新時代の幕開けを印象づけたイタリア籍のチームは、その長い名称が話題となっているが、バイエルCEOは「我々は『ブル』とRBを取り戻したかった」として、「レーシングブルズ」ではなく、「レッドブル」の略称であることを明らかにし、この点からも今季から姉妹チームとの連係をより強めることを強調した。

 具体的には、イタリア・ファエンツァを本拠地としながらも、空力面の開発拠点であるイギリスではこれまでのビスターのファクトリーに加え、レッドブルの本拠地ミルトンキーンズでもVCARBのスタッフが活動することになる。もちろん、技術面でも連係は強まり、VCARB01は昨季の「AT04」の進化系ではあるものの、規定の範囲内で可能な限りレッドブルのチャンピオンマシン「RB19」から多くのパーツを使用することを、メキーズ代表は明言している。

 彼は、今季の展望として序盤はまだ厳しい状態が続くとしているが、昨季終盤にアップデートが奏功したアルファタウリは、角田、リカルドが大量ポイントを獲得してコンストラクターズチャンピオンシップで最下位を抜け出し、7位ウィリアムズにも肉迫しただけに、新シーズンでの飛躍を予想する声は少なくなく、ドライバーも期待を寄せている。
 
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「チームはエキサイティングな新たな段階にあり多くのことが変化している」