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モータースポーツ

角田裕毅、2025年のシートは安泰!? 専門メディアは「無慈悲な椅子取りゲームには直面しない」、F1公式サイトも楽観的

THE DIGEST編集部

2024.02.13

早くも2025年の去就にも注目が集まっているF1界。角田の新シーズンのパフォーマンスに期待が高まる。(C) Getty Images

早くも2025年の去就にも注目が集まっているF1界。角田の新シーズンのパフォーマンスに期待が高まる。(C) Getty Images

 2月8日にラスベガスで2024年の新型マシン「VCARB01」を発表したビザ・キャッシュアップRB(以下RB)。ミサノでのフィルミングデー、21日から3日間バーレーンで行なわれるプレシーズンテストを経て、いよいよ29日(開幕戦バーレーン・グランプリ初日)より新シーズンに突入することとなる。

【画像】2023年シーズン、F1各チームのマシンをチェック
 内も外も装いを大きく変えたイタリア籍チームに対しては、姉妹チームである絶対王者レッドブルとの連係をより強めることもあり、過去2年間の不振からの脱却が期待されているが、同時に角田裕毅、ダニエル・リカルドのドライバー2人に対しても、多くの注目が集まっている。

 F1の公式サイト『F1.com』では、ジャーナリストのローレンス・バレット氏が彼ら2人に加えてリザーブドライバーのリアム・ローソンにもスポットライトを当て、「RBには高度なスキルを持ったドライバーを3人も起用できるという贅沢な立場にある」と称賛しながら、それが今季は彼らによる2025年のシートを懸けた“三つ巴”の戦いになることを意味すると指摘した。

 同氏は、3人のドライバーの今季を展望しているが、その中で角田についてはまず、「2024年シーズンに向けて良い状態にある。日本人ドライバーは2023年にターニングポイントを迎え、アルファタウリの25ポイントのうち17ポイントを獲得するなど、安定した結果を残した。彼は毎シーズン、次の契約更新のために必死で戦ってきたが、おそらく関係者全員にとって彼と4年目の契約を結ぶことは最も簡単な選択肢だっただろう」と、昨季の成長ぶりを高く評価している。

 そして、角田がホンダの支援を受け続けていることは確かだとしながらも、チーム代表のローラン・メキーズが「この日本人ドライバーは、“100%”その能力のゆえにチームに所属している」と明言したことを紹介し、その実力(バックではなく)がRBを魅了していることを強調した。

「今季は将来のことは考えず、自身のレースを楽しもうとしている」(同氏)角田が、昨季より力強いシーズンを送れる可能性は高いとし、そうなれば「チームが2025年に向けて彼を代えたいと思うのであれば、大いに理解に苦しむだろう」と、今後もシートを確保できる可能性が高いと予想する。

 また、岩佐歩夢という有能な若手が控えているものの、彼が今季スーパーフォーミュラで大きな進歩を遂げられず、なおかつ角田が引き続き成績を残せば、これからもホンダのプログラムにおいて角田が“最優先事項”であり続けるという。すでにここまで多くの投資がなされている彼には、ホンダがアストンマーティンとの提携をスタートする2026年までF1に留まってほしいという意向もあるため、RBであろうと、“他のチーム”であろうと、角田がシートを確保し続けることを後押しすると見られているというのだ。
 
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