12月23日、東京・代々木体育館で『メダリスト・オン・アイス2019』が開催され、先日まで行なわれていた全日本選手権で、男子シングルを”卒業”した高橋大輔が、特別枠で参加した。

　出演者一同が登場するオープニングでは前日のフリーで着用した衣装を身に着けていた高橋だが、前半の最終滑走者としてリンクに現われる際に衣替え。男子SPの演目である『The Phoenix』を、魅力たっぷりに披露した。

　曲が始まるとともに割れんばかりの手拍子が起こり、冒頭でジャンプを成功させると、勢いそのままに氷上を駆け回った。
  　ロックミュージックにのせたダンサブルなプログラム。高橋大輔ならではの目まぐるしいステップシークエンスを踊り切ると、会場内の観客は総立ち。高橋は、両手を合わせ、その声援に応え、満面の笑顔を浮かべていた。

　来年１月からはアイスダンスに転向。本人はフリーの演技後、「すぐに戻ってこれないとまずいですよね」と笑いながら語っていたが、その心は新しい舞台へ向かっている。

　そして、ふたたびこの舞台に高橋大輔が戻って来る日を、ファンは心待ちにしている。

取材・文●熊介子（THE DIGEST編集部）

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