バレーボール

石川祐希がサーブで突破口を見いだすも、ミラノは相次ぐミスで逆転負け...次戦、4強入りへ王手なるか?【プレーオフ準々決勝第2戦】

THE DIGEST編集部

2024.03.12

チーム最多の17得点を挙げた石川。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月10日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズンのプレーオフ準々決勝第2戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属する6位アリアンツ・ミラノはホームで3位ガスセールズ ブルーエナジー・ピアチェンツァと対戦し、セットカウント1-3(25-22、20-25、21-25、14-25)で敗れて成績を1勝1敗とした。

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 3戦先勝(5試合制)したチームが次のステージへ駒を進める準々決勝。3日前の第1戦はミラノがセットカウント1-2から2セット連取して逆転勝利を収め、アウェーで白星発進していた。勝負の第5セットにエース2本を含む5得点を挙げてチームを勝利へけん引した石川。その初戦でマークした17得点とアタック14本は、どちらも出場全8チームの選手の中で7番目の数字、3本を沈めたサービスエースでは、首位と1本差の2位にランクインした。

 連勝で4強入りへ王手をかけたい2戦目へ、ミラノは先発にアウトサイドヒッター(OH)のエース石川、その対角にマテイ・カジースキ(ブルガリア)、ミドルブロッカー(MB)はブロック部門でリーグ首位のアグスティン・ロセル(アルゼンチン)と、第1戦でアタック決定率75%のほかブロック6本を決めてMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を受賞したマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、チーム最多得点だったオポジット(OP)フェレ・レゲルス(ベルギー)に司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)を起用した。
 
 ピアチェンツァの布陣は、セッターとしてフランス代表を東京五輪金メダルへ導いたアントワヌ・ブリザール、ブラジル代表OHコンビのリカルド・ルカレッリとイオアンディ・レアル、キューバ代表MBロベルトランディ・シモン、イタリア代表OPユーリ・ロマノと昨年に初の同国フル代表入りを果たしたMBエドアルド・カネスキ。

 今季の対戦成績2勝2敗の両者は、互いに初戦と同じメンバーで臨んだ。

 第1セット、開始直後に負ったビハインドをポッロのエースで挽回したミラノは、石川が自身最初の得点に続きサーブで攻め込み、エース1本を含む2連続ブレークに成功。リードを3点へ広げるが、シモンにブロック3本を許して接戦が幕を開ける。1点を争うなか、石川のクロス弾とブロックの間を抜くライトからの一打などで、ピアチェンツァの背中をとらえたまま終盤へ突入。ロセルのサーブでルカレッリのアタックエラーを誘い、ヴィテッリが2連続ブロックを炸裂させてリードは4点。巻き返しを試みる相手を、このセットでアタック決定率63%をマークした石川の6得点目で退けてセットポイントを握ったミラノが試合を先行した。
 
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第2セット以降はミスが目立ったミラノ