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「新しい審判塔が完成に近づいた!」世界最恐の波“チョープー”でのサーフィン五輪開催に一歩前進!一方で反発の声止まず「この場所には他にない“精神性”がある…」

THE DIGEST編集部

2024.03.12

昨年7月、チョープーでヘルメットを被り練習を行なった松田。日本人女性として唯一パリへの切符を掴んだ。(C)ISA

 パリ五輪のサーフィンで、パリから約1万5700キロ離れた南太平洋に位置する、フランス領ポリネシア・タヒチ島南部のチョープーでの競技実施や五輪開催時に審判員などが使用するタワーの建設を巡って、物議を醸している。
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 さらに、昨年12月に試験的な工事を実施した際に、資材を運んでいた作業船がサンゴ礁の一部を破壊した"事件"で同騒動が再燃していた。

 そうした中、米サーフィン専門サイト『inertia』は3月3日、「(タヒチ)チョープーの新しいオリンピック審判塔が完成に一歩近づいた」と題して、物議を醸している審判塔建設の続報を特集した。

 同メディアは、仏放送局『France24』が報じたニュースを引用して、「審判塔の基礎工事が終わった。第一段階が完了したことで、3月11日から、ここであらかじめ建てられたタワー自体の組み立てが開始される予定だ」と伝えた。

 昨年から続く審判塔建設に対する反対運動にも触れ、「サンゴ礁へのダメージを懸念した活動家たちが、新たな審判塔の建設を中止して、ワールドサーフリーグ(WSL)が以前、タヒチ・チョープーの放送で使用していた木製のタワーを再利用することを要求している。この運動は広く支持を集めるようになり、オンライン署名は現在25万人を超えている」と記した。

 審判塔建設に反対する団体の会長であるシンディ・オトセナセック氏は仏メディア『AFP通信』の取材に答え、「法律の範囲内で可能なことはすべてやった」と語っている。
 
 一連の事態について、国際サーフィン連盟(ISA)側は「これ以上の建設を支持しない!」と言及。同メディアは、こうした声明を出したことで、さらに世論の反発を招いたことを指摘し、さらにパリ五輪の関係者は「(我々は)建設継続を改めて表明した。(同騒動を受けて)タワーの計画とスケジュールを変更して工事を継続している」と言及したと伝えた。

 米サーフィン専門サイト『inertia』はSNSでも同特集について本文を用いて発信。投稿をチェックしたフォロワーからは「この場所には他にはない"精神性"がある」「正確な理由はないが、なんでホセゴー(フランス南西部のサーフスポット)でやらないんだろう?」「サンゴをドリルすると周りはすべて死んでしまう」「タワーは必要ない」などとコメントが寄せられた。

 パリ五輪まで136日(3月12日現在)。急ピッチで建設作業が進められている審判塔の問題は解決へと向かっているようだが、プロでも腰が引けるほどの世界最恐のサーフスポットとして知られているチョープーでの開催については、今後も物議を醸しそうだ。

 また審判塔は5月13日に完成する予定で、五輪出場の選手が出揃った"波乗りジャパン"(サーフィン日本代表)も練習のため5月にタヒチでのトレーニングを計画している。

構成●THE DIGEST編集部

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