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馬体の状態良好! ダービー馬・タスティエーラが戴冠に最も近い! 一方で、『大穴』には阪神コース大歓迎の秋華馬を抜てき【大阪杯】

三好達彦

2024.03.30

昨年のダービー馬タスティエーラ。4歳になり、馬体の充実度にも目を見張るものがある。写真:産経新聞社

 3月31日、春の古馬中距離戦線の王者を決める大阪杯(GⅠ、阪神・芝2000m)が行なわれる。

 ご存知のように、日本時間30日の深夜に開催されるドバイ・ミーティングにトップホース10頭以上が挑戦したため、ややメンツが地味になった印象は拭えないが、こればかりは仕方ないところ。この中から注目すべき馬をピックアップする。

 実績面から捉えると、まず名前が挙がるのが昨年のダービー馬であるタスティエーラ(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)だろう。

 昨年の三冠レースは、やはり日本ダービーの優勝が抜きん出ている。しかし、それだけではない。皐月賞、菊花賞の両GⅠレースとも2着。その後に臨んだ有馬記念(GⅠ)は6着に敗れたが、これは直線で進路をふさがれる大きな不利を受けてのもの。スムーズにレースを運べていれば、上位争いに加わっていたであろうことは容易に想像がつく。

 また、呼吸が苦しくなるDDSP(軟口蓋背方変位)の症状が出たという情報があったが、堀調教師は「息遣いはいいし、DDSPの症状は出ていない」と、状態の良さをコメントしている。

 休養明けながら動きは素軽く、馬体の充実度にも目を見張るものがある。迷うことなくタスティエーラに本命の印を打ちたい。
 
 前日最終オッズでは、前述のタスティエーラを抑え、単勝オッズ4.7倍の1番人気に推されたローシャムパーク(牡5歳/美浦・田中博康厩舎)だが、こちらはやや過剰人気になっているような気がする。

 人気の原因は、昨年のオールカマー(GⅡ)でGⅠ3勝のタイトルホルダーを差し切った鮮やかな勝利がファンの脳裏に焼き付いていると思われる。しかし、7月の函館記念(GⅢ)を勝つなど夏場も緩めずに使っていたローシャムパークに対し、タイトルホルダーは春の天皇賞(GⅠ)以来、5か月ぶりの出走だったというローテーション面での差異が結果に表れただけなのではないか、という疑問も沸く。もちろん「相手」からは外せない存在だが、連下までの注釈付き評価としたい。
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