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ラグビー

好調ブレイブルーパスを支えるワーナー・ディアンズ。成長へのテーマは「ワークレート」、22歳の巨漢ロックが優勝へ動き続ける!

向風見也

2024.04.21

好調のBL東京を支えるロックのディアンズ。(C) リーグワン

好調のBL東京を支えるロックのディアンズ。(C) リーグワン

 金のカーリーヘアをなびかせ、身長201センチ、体重117キロのワーナー・ディアンズが休まずに動く。

 いま22歳。かねて取り組む鍛錬が、実になっていると語る。キーワードは「ワークレート」だ。

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「先シーズンと今シーズンとでは、個人的に動きの速さが全然、違う感じがする。ワークレートのところで成長したというか、自分自身のプレーがうまくいっています」

 4月14日、秩父宮ラグビー場。国内リーグワン1部の第13節で、ホストの東芝ブレイブルーパス東京のロックとして先発する。

 好調のコベルコ神戸スティーラーズを相手に、前半3分には走者を掴み上げてのターンオーバーを味方の先制トライに繋げた。

 以後も攻守で身体を張り、空中戦のラインアウトも制圧した。

 失点した直後の67分には、自軍キックオフの弾道を30メートルは追いかける。こぼれ球を確保。直進。仲間がテンポよく展開し、あっという間に点を獲り返した。

 その時の思いを聞かれたディアンズは、あたりにいた人をどっと笑わせた。

「疲れていて…。その後、立ち上がれなかったっす」

 ノーサイド。40―40。ハーフタイムまでにあった19点リードを吐き出す流れで引き分けるも、4傑以上によるプレーオフ行きを決めた。

 第12節以前もすべてのゲームに出た。上体を沈めてのロ―タックル、抜け出しそうな相手を捕まえるカバー防御、フットワークを活かしたランニングと、攻守で魅してきた。

 渦中、本人がテーマに掲げてきたのが「ワークレート」なのだ。高質な仕事をたくさんする。そのために動く。倒れている時間を減らす。

 その意識を、多彩な仕事の礎とする。

「プレーとプレーの間の動きがすごく大事。もちろん前からわかっていましたけど、(ボールを持たない時に動くか否かで)どれだけ違いがあるかがわかってきた。(普段の練習から)1、1(ひとつひとつ)のアクションを高いクオリティで、トップの意識でやる。そして、できるだけ体力をアップさせて…という感じです」
 
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