格闘技・プロレス

「井上尚弥にも同じことが起こる」悪童・ネリが大胆不敵な予言! 無敗のタイソンが撃沈した34年前の”再現”を誓う「KOで勝つ。それ以外ない」

THE DIGEST編集部

2024.04.28

5月6日に東京ドームで激突する井上(左)とネリ(右)。(C)THE DIGEST、Getty Images

 世紀の一戦に向け、大胆不敵な予言に注目が集まっている。

 来る5月6日、東京ドームでボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥と対戦する元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)が「マイク・タイソンが東京ドームで無敗記録を失ったのなら、ナオヤ・イノウエにも同じことが起こる」と述べ、挑発とも受け取れるコメントを残している。

 4月21日、"悪童"はついに決戦の舞台となる因縁深き日本に降り立った。大一番に向けて、都内のジムで順調にトレーニングを積んでおり、懸念された体重管理も問題ないことをアピールしながら両拳を磨いている。

 そんなメキシコ人ボクサーは、米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』のインタビュー記事で井上陣営に早くも"口撃"を仕掛け、揺さぶりをかけている。

 同記事でネリは、来月に迫った統一戦に向けて「ファイターとして最高のステージだ。サッカー選手がワールドカップのために一生をかけて準備するようなものだ。それと同じだよ。これは世界チャンピオンであることよりも大きなことだ。4つのベルトだ。文句のつけようがない」と話し、溢れる闘争心を包み隠さずに答えている。
 
 昨年12月の統一戦でマーロン・タパレス(フィリピン)から2度のダウンを奪い、10回KO勝利を収めた井上はテレンス・クロフォード(米国)に続き、史上2人目の2階級4団体統一王者に輝いた。いまや世界中のボクサーから標的とされ、挑戦に名乗りを上げるファイターは引く手あまただ。そんな無敵の日本人ボクサーに対し、「3年ほど前から彼と戦いたいと思っていた。幸いなことにチャンスが巡ってきて、今は真剣に取り組んでいるよ」と言葉に力を込める。

 また、ネリは井上を「エリートファイター」と評し、「イノウエは速くて強い、最高のファイターのひとりだ」と敬意を込める。だが、不敵にモンスターにも弱点があることを指摘。「勝てるのは俺しかいない」と強気な姿勢を示す。

「俺にはパワーがあり、パンチを与えることができる。ハートもあって、リングで死ぬ覚悟がある。俺は何よりも喧嘩が好きなファイターだし、リングで乱闘するのが好きなんだ。でも、カウンターも好きだよ。相手のスタイルが許せば、俺もそれをやる。どんなスタイルの試合でも、勝利を得るために俺は何でも順応するんだ」
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「リスクを冒し、リングの上で死ぬことも厭わない」