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「全員の守備が非常に優秀。だから強い」3年ぶり代表復帰の中国ベテランが日本女子を称賛! 一方で自国代表に「何もかもできてない」と苦言【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2024.06.01

日本は中国から勝利を収め、世界ランキングを7位とした。(C) Getty Images

日本は中国から勝利を収め、世界ランキングを7位とした。(C) Getty Images

 バレーボール女子日本代表は、参戦中のネーションズリーグ(VNL)で、ともにパリ五輪への切符を狙う中国代表と現地5月31日に行われた2週目第3戦(会場/中国・マカオ)で激突。セットカウント3-1(25-22、19-25、25-18、25-17)でアジアのライバル対決を制して、五輪出場へのカギを握る世界ランクで同7位へ浮上した。

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 パリ五輪出場への条件は、今大会の予選終了時に世界ランクでアジア1位を奪取、もしくは、出場決定国を除く同ランクで上位3枠入りすることだ。試合開始の時点で8位だった日本は、大陸枠でトップの6位中国に25ポイント以上の差を付けられていたが、残る3枠では最上位につけていた。

 中国との直近3回の対戦で日本は1勝2敗。2022年にVNL予選ラウンドで勝利(3-1)した後は、同年の世界バレーと昨年のVNL(ともに予選R)では、完敗を喫して2連敗中だ。

 これまで苦しめられてきたのは、東京五輪メンバーの190cm台アウトサイドヒッター(OH)李盈瑩(リ・エイエイ)や201cmのミドルブロッカー(MB)袁心玥(エン・シンゲツ)らを擁する中国の高さとパワーだ。さらに、この2週目から、リオ五輪の金メダル獲得やW杯連覇など2010年代後半の同国隆盛期をけん引したOH朱婷(シュテイ)がベンチ入り。東京五輪を最後に右手首の治療のためコートを離れた後、2022年に伊リーグでプレーを再開していた頼りのべテランが、3年ぶりに代表へ復帰した。

 日本は、昨季の正セッター・関菜々巳から今季は岩崎こよみを司令塔に抜擢。アウトサイドヒッター(OH)は主将・古賀紗理那、林琴奈と石川真佑、ミドルブロッカー(MB)に山田二千華、荒木彩花、リベロは小島満菜美と福留慧美を起用してこの大一番に臨んだ。

 いきなりMB山田の2連続エースで試合をスタートさせた日本は、以降もサーブで攻め込み一度もリードを手放すことなく第1セットを先取。第2セットはOHリ・エイエイのサーブと強打やミドル陣を絡めた相手の攻撃に押し切られて譲り渡した。だが、日本の高精度なサーブと固い守備、好調を維持した古賀、石川に替えて投入したOH井上愛里沙の活躍で再び流れを奪い返して中国を圧倒し、続く2セットを連取。3年ぶりに宿敵を撃破して五輪出場へ前進した。
 
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