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モータースポーツ

「一時的な不調にすぎない」「典型的な悪い例」カナダGPで入賞を逃した角田裕毅、専門メディアの採点は?

THE DIGEST編集部

2024.06.12

終盤のミスで14位に終わったカナダGP。続くスペインGPでの巻き返しに期待したい。(C) Getty Images

終盤のミスで14位に終わったカナダGP。続くスペインGPでの巻き返しに期待したい。(C) Getty Images

 F1第9戦のカナダ・グランプリ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は4戦連続の入賞が期待されていたが、9番手で迎えたレース終盤、ターン9でコースアウトして芝生上をスピン。他車との接触は免れたものの、これでポイント圏内から脱落し、14位でチェッカーフラッグを受けることとなった。

【関連記事】「緊張感がありプレッシャーも感じた」角田裕毅、苦しみながらも再びQ3進出で8番グリッドをゲット! 専門メディアは「再び素晴らしい予選」と賛辞
 予選ではQ1、Q2を上位のタイムでクリアし、Q3は突風を受けてタイムを失ったことには悔いを残すも、それでも8番グリッドをゲット。スタートで順位を落としたものの、レースではセーフティーカー出動時にステイする戦略が奏功して順位を回復するなど、今回も好パフォーマンスを発揮したが、ブレーキに若干問題を抱えていたとはいえ、安定感を誇っていた最近の彼には珍しいミスによって失意の結末を迎えている。

 このようなレースウィークエンドの経緯から、各国の専門メディアの評価は分かれることに。英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で及第点の「6」を与え、「ターン8で珍しいミスを犯し、ポイント圏内でフィニッシュするチャンスを逃した」と、彼のレースを簡潔に振り返った。

 同国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「レース前半の採点は8に近かったが、重大なミスにより評価が下がった。ライバルたちが新しいインターミディエイトタイヤに履き替える中、角田は30周ほど走ったタイヤでペースを維持したことで、自身のピットイン後には高順位でポイントを獲得するチャンスがあった。しかし残念ながら、この日本人ドライバーはターン7とターン8の間でミスを犯し、ポイント圏外に転落してしまった」と致命的なスピンを惜しんだが、採点は「6.5」となっている。

 モータースポーツ専門サイト『Race Fans』は「4」と厳しいが、寸評では「チームが契約延長オプションを行使することを決めた週末、角田はチームメイトに対し、優れたドライバーとしてのパフォーマンスを見せつけた」とポジティブな面も挙げながら、以下のように続けた。

「インターミディエイトを長く持たせることに成功して幾つかのポジションを上げたが、レース終盤のスピンでその全てを台無しにした。彼よりもパフォーマンスの悪いドライバーもいたとはいえ、彼はポイントを獲得するべきだった。完走はしたものの、達成できたはずの結果を逃したことで、それに見合った評価を受けることとなった」
 
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