日本最速スプリンターが決まった。
6月30日、パリ五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権(新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)は最終日を迎え、4日間の熱戦を締めくくる最終種目は男子100m決勝が行なわれ、前回王者の坂井隆一郎が10秒13で大会2連覇を飾った。
強い雨が降る中、静寂に包まれたスタジアムに号砲が鳴った。
4レースの坂井は得意のスタートが決まると、隣の5レーン・柳田大輝とほぼ横一線で加速する。終盤から追い込んできた東田旺洋と、3人がほぼ同時にゴールに飛び込んだ。
肉眼では判別しにくい微妙な結果となり、フィニッシュ後の3人はしばらく結果を待った。そして、坂井は自身の名前がアナウンスされると、喜びを爆発させて力強くガッツポーズが飛び出した。パリ五輪の参加標準記録(10秒00)には0秒13届かなかったが、26歳のスプリンターは代表入りに望みをつないだ。
初のオリンピック出場を目指した柳田はコンマ1秒差での結果に頭を抱えて、ミックスゾーンでは号泣した。一方、9秒98の自己ベストを持つ桐生祥秀は体調が万全でないなか、やはりスピードが伸びきらず5位に終わった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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肉眼では判別しにくい微妙な結果となり、フィニッシュ後の3人はしばらく結果を待った。そして、坂井は自身の名前がアナウンスされると、喜びを爆発させて力強くガッツポーズが飛び出した。パリ五輪の参加標準記録(10秒00)には0秒13届かなかったが、26歳のスプリンターは代表入りに望みをつないだ。
初のオリンピック出場を目指した柳田はコンマ1秒差での結果に頭を抱えて、ミックスゾーンでは号泣した。一方、9秒98の自己ベストを持つ桐生祥秀は体調が万全でないなか、やはりスピードが伸びきらず5位に終わった。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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