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宇野昌磨が四大陸選手権を辞退し、3月の世界選手権に照準。新コーチの元で「プログラムの完成度を高めたい」

THE DIGEST編集部

2020.01.06

新コーチの元で再出発している宇野。全日本選手権での演技は圧巻だった。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 日本スケート連盟は6日、全日本選手権4連覇中の宇野昌磨が、2月に行なわれる四大陸選手権を辞退すると発表した。代わりに補欠の友野一希が出場する。

 宇野が同連盟を通じて出したコメントによれば、練習拠点を海外に移したことが辞退の理由で、「新たな環境に身を慣らし」つつ、ランビエール・コーチの元で「プログラムの完成度」を高めていくという。

 照準を合わせているのは、3月の世界選手権だ。宇野は「世界選手権ではシーズンの集大成となる演技をお見せできるよう精一杯頑張ります」とコメントしている。
 
 昨年の世界選手権では4位に終わり、本人もかつてない失望を味わった。それだけに、今回の同大会に懸ける想いは強いのだろう。

 4連覇を達成した全日本選手権時には、「通常に戻ってこられた。コーチも決まって地に足がついてきた。厳しいなかでも楽しく練習できている。ようやく求めてきた環境が整い、今シーズンがスタートできているような感じです」と充実感を語っていた。

 四大陸選手権で彼の演技が見られないのは残念だが、その分、世界選手権では「完成度」の高い演技を披露してくれるだろう。笑顔と自信を取り戻した宇野の活躍に期待だ。

 連盟が発表したコメント全文は以下のとおり。

【宇野昌磨コメント】
「年明けより、本格的にシーズン中の拠点を海外へと移したため、地に足をつける意味でもまずは新たな環境に身を慣らし、世界選手権に向けてジャンプ精度の向上と合わせて、ランビエール氏と共にプログラムの完成度を高めていきたいと考えており、今回はこのような選択をさせていただきました。

 四大陸選手権を楽しみにして下さっている皆様、スポンサーの皆様、メディアの皆様、ご心配とご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。これからも今まで通り1日1日を大切に精進し、世界選手権ではシーズンの集大成となる演技をお見せできるよう精一杯頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします」

構成●THE DIGEST編集部

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