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【F1】“雨を味方に”4戦ぶりポイント獲得の角田裕毅は次戦ハンガリーGPでの2戦連続入賞へ自信「自分たちの強みを生かして」

THE DIGEST編集部

2024.07.08

4戦ぶりのポイントを獲得した角田。(C)Getty Images

 F1イギリスGPが7月7日、シルバーストン・サーキットで開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンが3シーズンぶりの優勝を母国で成し遂げた。そしてRBの角田裕毅は10位フィニッシュで4戦ぶりのポイント獲得と健闘を見せた。

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 13番手グリッドからレースを始めた角田はスタートで11番手まで上がると、順位をキープし、タイヤ交換のギャンブルに失敗したシャルル・ルクレール(フェラーリ)、マシントラブルでリタイアとなったポールスタートのジョージ・ラッセル(メルセデス)などが沈んだことでポイント圏内の9位にポジションアップした。

 その後も降雨によるタイヤ交換を着実にこなし、残り6周のところでアレックス・アルボン(ウィリアムズ)にかわされるも、ウェット路面での好パフォーマンスも奏功し、ここ数戦遠ざかっていた入賞を見事果たした。

 レースを振り返った角田は、「フリー走行のペースを考えると、ドライ路面ではポイント獲得が難しいことは分かっていました。ウェット路面だから前走車との差を縮めることができたと思います。これまでのレースでは雨が気に入らなかったのですが、今日は雨が役に立ったと思います」と、マシンの性能差を天候条件で補うことができたとコメント。

「今は先を見据えて前進しているし、ここ数週で学んだことを(サマーブレイク)中断前のレースに生かすことにワクワクしています。ハンガリーはスピードが速いところと低いところが混在しているので、自分たちの強みを生かしてトップ10で戦えるようにしたいです」とし、低速域で比較的に優位性を持つRBが次戦ハンガリーGPで、ここ数戦のアップデートの修正の集大成を見せることを誓った。

 今回の結果で角田はドライバーズランキング10位から12位まで後退。RBとしては6位をキープしているものの、中団勢のライバルチーム、7位のハースがここ2戦で20ポイントを荒稼ぎしたことで、その差はわずか4ポイントに。サマーブレイク前の残り2戦は個人としてもチームとしてもポジティブな形で終えてほしいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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