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【F1】スペインGPは「明らかなダウングレード」 と豪メディアがRBに辛口評価…角田裕毅はハンガリーGPでライバルたちの猛攻をしのげるか

THE DIGEST編集部

2024.07.19

マシン性能とマッチしたハンガロリンクで2戦連続のポイントを狙う角田。(C)Getty Images

 ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)は、イギリス・グランプリを終えた時点で31ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングで6位につけている。

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 トップ5に次ぐポジションということで、中団争いのリーダーと目され、さらに5位のアストンマーティンを追い抜くことも期待されてきたイタリア・ファエンツァのチームだが、シルバーストーンではその差を広げられ(37ポイント差)、さらに7位のハースが直近の2戦で20もの大量ポイントを稼いだことで4ポイント差に詰められ、6位の座も危うくなってきた。

 その原因は、トリプルヘッダーの初戦である第10戦スペインGPで施したアップグレードが奏功しなかったことにある。それまでの7戦のうち6戦で両ドライバーのいずれかが入賞してきたチームが、バルセロナではリカルドが15位、角田裕毅は19位に沈み、その後の2戦では幸運にも恵まれる形で辛うじて3ポイントを積み重ねただけである。

 序盤で猛威を振るったチームの思わぬ失速に、スポーツ専門放送局『FOX Sports』のオーストラリア版は「バルセロナでのRBは、明らかにダウングレードだった。大幅なアップグレードにおいて、F1チームは大きな賭けに打って出る傾向があるが、それが失敗した場合、早急にそれを修正するためのリソースをチームは持ち合わせていない」と指摘した。

 RBは3連戦の後にアップグレードのほとんどを取り除くことを決め、リカルドは「実験は終了した。これからの車はおそらく、新しいものと古いものの中間になるだろう」と明かし、チーム代表のローラン・メキーズは今回のアップグレードの失敗が何か月もの開発の遅れをもたらすと語っている。

 両ドライバーは今週末のハンガリーGPに向けて、低中速コーナーが多いハンガロリンクの特性がVCARB01に合っていることから楽観的な見方を示しているが、「開発の遅れが最悪のタイミングでやって来た」と指摘する同メディアは、今後のレースでRBの前に立ちはだかることになるかもしれないライバルたちの現状や今後の展望を示した。
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ライバル勢は軒並み反撃体勢

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