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格闘技・プロレス

超RIZIN、安保瑠輝也がパッキャオとの3R戦をドローに持ち込む快挙「練習してきた想定通りかなという印象」

どら増田

2024.07.28

パッキャオとの3Rマッチでドローに持ち込んだ安保(左)。写真:野口航志

パッキャオとの3Rマッチでドローに持ち込んだ安保(左)。写真:野口航志

 総合格闘技イベント『RIZIN』は『超RIZIN.3』7.28埼玉・さいたまスーパーアリーナ(スタジアムバージョン)大会を開催した。セミファイナルでは元プロボクシング世界6階級制覇のマニー・パッキャオが待望のRIZIN初参戦。当初はRIZINフェザー級王者でMMAとキックボクシングの二刀流選手である鈴木千裕が対戦するはずだったが、怪我によりかねてからパッキャオとの対戦を要求していたK-1出身のMMAファイター安保瑠輝也との対戦となった。『超RIZIN』2022年9.25さいたまスーパーアリーナ(アリーナバージョン)で朝倉未来をTKOで破ったフロイド・メイウェザー以来となる世界的に有名なプロボクサーの参戦に、普段は格闘技を取り扱わないマスコミも会場には多数詰めかけていた。

 安保に続いてパッキャオは『アイ・オブ・ザ・タイガー』に乗って入場。19時50分運命のゴングが鳴る。

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 1Rは積極的に攻めていく安保に対してパッキャオは自分の距離を保っていく展開。安保がボディを決めると、パッキャオも右ストレートを放ち、安保も打ち返したところで1Rが終了。2Rはパッキャオの攻撃で鼻血が出ながらも安保は攻める姿勢を止めない。手数が多い安保に対して、パッキャオはやり難い雰囲気。最後はお互いに様子を見る感じで2Rが終了。メイウェザーに敗れた那須川天心や未来よりも互角に試合を展開する安保に大きな声援が贈られる。

 そして3R、パッキャオは焦っているのかラッシュを試みるも近い距離でも安保は積極的にパンチを放つ。最後は19センチ身長差でパッキャオを上回る安保を倒すことが出来ず大会規定の3Rが終わり、結果はドローに。二人は健闘を称え合うと、安保は「初めてのボクシングでパッキャオ選手に挑戦させてもらって、倒すつもりでやって来たんですけど、よくこの体格差でやるなって凄く感動しました」と笑みを浮かべた。パッキャオも安保を称えたところで、パッキャオとの対戦を希望しているライアン・ガルシアが安保に対戦要求するなど、この試合で安保の株がさらに上がったのは間違いない。

 バックステージで安保は「試合前からずっと言ってた通り、中尾(剛之)先生と二人で作り上げていったボクシングを証明するって言ってたんですけど。 倒して勝つつもりはありましたけど。倒すことはできんかったけど。でも、先生とやってきたボクシングを3分3Rで出して証明できたかなって今思えてホッとしてます」と安堵の表情を浮かべた。

 パッキャオの印象については「別にイメージと違うところは特になくて、 1回多分ジャブのカウンターに強いのがあって、右の。それがちょっと一発あったなんで、今ちょっと顎が痛いですけど、 別に特別めちゃめちゃパンチが強かったわけでもないし。練習してきた想定通りかなっていう印象でした」と想定どおりの試合が出来たという。
 
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