卓球

フルゲームの死闘も…平野美宇がシングルス準々決勝敗退。”韓国卓球界の天才”に0対3→タイに戻す驚異の底力も、最後は力尽き号泣【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.01

平野(左)は準々決勝で韓国のシン・ユビン(右)と死闘を演じた。(C)Getty Images

 無念の惜敗だ。

 現地8月1日、パリ五輪の卓球女子シングルス準々決勝が行なわれ、平野美宇が韓国のシン・ユビンと激突。ゲームカウント3-4(4-11、7-11、5-11、11-7、11-8、11-9、11-13)のフルゲームで敗れ、メダル獲得は叶わなかった。

 平野は"韓国卓球界の逸材"、"天才卓球少女"と称されるシン・ユビンと相まみえた。

 序盤から相手のパワフルなフォアに押されてリズムを作れず第1、2ゲームを連続で落とした。なんとか巻き返したい第3ゲームも3連続ポイントを許す苦しい展開となり、力強いフォアを放つも20歳の新鋭にさばかれ、このセットも奪取ならず。窮地に陥る。

 崖っぷちとなった第4ゲーム、平野は勢いを取り戻し、強いフォアでなんとか押し切る。負けられない第5ゲームは互いに点を取り合う一進一退の攻防。ベスト4進出を懸けて互いの気迫がぶつかり、最後は平野がモノにして2セット連取した。
 
 第6ゲームは一本取るたびに両選手が会場に響き渡るほどの絶叫を上げ、会場のボルテージも熱を帯びる白熱した試合になる。まったくの五分で手に汗握る展開のなか、最後は平野がポイントを奪い、驚異の3連続で平野がゲームを奪取。底力を発揮し、決着は最終ゲームにもつれた。

 すべてが決まる第7ゲーム。シン・ユビンが4連続得点でリードを奪い、平野は追い込まれる。しかし、熾烈な国内五輪選考レースを勝ち抜いて大舞台の切符を掴んだ平野は意地を見せ、6対6とタイに戻す。一方のシン・ユビンも底知れない力で食らい付き、勝負はデュ―スに持ち込まれる。2度マッチポイントを握った平野だったが、最後は力尽きた。

 互いに死力を出し尽くし、勝者と敗者は号泣。白熱した試合に会場は労いの拍手が鳴り止まなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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