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「とにかく勝ちたかった、ほっとしました」バドミントン女子、初出場のシダマツペアが銅メダル!【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.04

前日の準決勝で惜敗した志田千陽/松山奈未は、気持ちを切り替え臨んだ3位決定戦を見事勝ち切って五輪初出場で銅メダルを手にした。(C)Getty Images

 パリ五輪のバドミントン競技8日目(現地8月3日)は、女子ダブルスの3位決定戦が行なわれ、志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)が、マレーシアペアを撃破。初出場した五輪の舞台で堂々のメダルを獲得した。

 世界4位の"シダマツペア"は同12位のムラリタラン・ティナー/ペアルイ・タンと対戦すると、結成から10年で磨いた連係で相手を圧倒。第1ゲームを21-11で先取し、第2ゲームもいきなり3連続ポイントで流れを引き寄せ、中盤の競り合いも制して21-11で勝ち切った。

 前日実施された準決勝のストレート負けから、きっちりと気持ちを立て直しての快勝に、志田は「勝っても負けても最後だから一球も諦めないという気持ちでやっていた」と笑顔で振り返った。涙を溢れさせた松本も「とにかく勝ちたかった。ほっとしました」と喜びを語っている。

 五輪の女子ダブルスでは、ロンドン五輪で銀メダルを獲得した藤井瑞希/垣岩令佳ペア、リオ五輪で金の髙橋礼華/松友美佐紀ペアに続く3組目の表彰台となった。
 
 また女子シングルスの準々決勝に、元世界1位の山口茜(再春館製薬所)と同10位の大堀彩(トナミ運輸)が出場した。

 現世界1位アン・セヨン(韓国)と対戦した山口は、第1ゲーム序盤からリードを保って試合を進め、2つ目のゲームポイントを決めて21-15と先行。しかし、一転して主導権を握られた第2ゲームでは、終盤の追い上げも及ばず17-21。迎えた最終ゲームは相手に6連続ポイントを許すなど苦しい展開で、最後は山口のショットがサイドラインを割り、8-21で勝敗が決した。

 3大会連続で準々決勝に進出した山口は、「たくさんの人の声援が聞こえてすごく幸せな時間だった」とコメント。ベスト4入りは逃したが、巨大なプレッシャーを受けて苦しんだ前回大会を踏まえ、「色んな人に支えてもらったおかげで、東京で思い切ってプレーできなかったが、今日は思い切ってプレーできた」と胸を張った。

 大堀はリオ五輪金メダリストのカロリナ・マリン(スペイン)と対戦。自身と同じ左利きのマリンの強打に苦しみ、第1ゲームを13-21で奪われる。第2ゲームも序盤からリードされ、粘りを見せるも14-21とストレートで敗退した。

 初出場でベスト8という結果を出した大堀は、「いつも通り粘ることを意識してラリーをしてミスを待って長いゲームを考えていたが、相手が強かった」と苦しい試合を振り返った。また「オリンピックは特別な舞台でしたし、辿り着けてよかった」と初めて味わった五輪の緊張感を吐露している。

 バドミントン競技では、この競技8日目で日本勢男女全員が戦いを終えた。

構成●THE DIGEST編集部

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