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「私の娘は女性だ!」性別問題で誹謗中傷に晒されたボクサーの父親が“公式文書”を手に切実な訴え!「嘘などついていない」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.04

銅メダル以上を確定させたケリフ。(C)Getty Images

 パリ五輪・女子ボクシングで物議を醸している"性別騒動"に関して、渦中にいる女性ボクサーの父親が「私の娘は女性だ!」とあらためて強く主張した。
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 今大会には女子66キロ級にイマネ・ケリフ(アルジェリア)が、同57キロ級にはリン・ユーチン(台湾)がエントリーしている。昨年の世界選手権でDNA検査を用いた性別適格性検査で、ケリフとリンは失格となっており、開幕前から出場の是非について批判的な意見が噴出。それでもIOC(国際オリンピック委員会)のスポークスマンであるマーク・アダムス氏は「彼女らはパスポート上では女性だ」と明言し、出場資格を与えた理由とした。

 そしてIOCは騒動に対して声明を発表する。「すべての人は差別なくスポーツをする権利がある。我々はパリオリンピック2024に出場中の2人の女性選手に対する、誤解を招くような報道を確認した。2人の選手は東京オリンピックなど国際的な大会に長年、女性のカテゴリーで出場してきた」と説明。世界選手権での失格については「IBA(国際ボクシング協会)による突然の恣意的な決定であり、正当な手続きなしで失格となったものだ」と主張し、「2人は犠牲者である。IOCは2人の選手が現在受けている誹謗中傷に心を痛めている」とのメッセージを寄せた。

 依然として盛んな議論がかわされるなか、ケリフの父親であるアマルさんがメディアの取材に応じ、『USA TODAY』紙や『ESPN』などがそのコメントを伝えている。アルジェリアの自宅でソファに座りながら、「娘は私の名誉です。彼女はチャンピオン。私を尊敬してくれて、私も彼女を励ましつづけてきた。パリでメダルを獲ってくれることを願っています」と話した。
 
 そしてアマルさんは出生証明書のような文書を広げながら、「6歳のときからスポーツが大好きな可愛い女の子なんです。これは私の家族の公式な登録書ですが、『1999年5月2日、イマネ・ケリフ、女性』と書いてあります。ほらここに。ちゃんと書いているでしょう。公式文書は嘘をついていないのです」と訴えた。

 現地8月3日に行なわれた準々決勝で判定勝ちを収め、ベスト4進出を果たしたケリフ。銅メダル以上を確定させ、リング上で「私は女性です!」と叫んで号泣した。「私が直面しているケースは、すべての女性の尊厳に触れるもの。IBAは私を不当に扱いましたが、神は私とともにある。神は偉大なのです」と力強くコメント。6日にはチャンチェーム・スワンナーペン(タイ)との準決勝に臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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