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バド中国選手が思いやり溢れる“粋な振る舞い”... 負傷棄権のスペイン選手が感激「表彰台での瞬間は信じられないほど…」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.07

準決勝で対戦した何氷嬌とカロリナ・マリン。思わぬアクシデントが発生した。(C) Getty Images

準決勝で対戦した何氷嬌とカロリナ・マリン。思わぬアクシデントが発生した。(C) Getty Images

 最高のスポーツマンシップだ。

 去る現地8月4日、パリ五輪のバドミントン女子シングルス準決勝がポルトドラシャペル・アリーナにて行なわれ、リオ五輪金メダリストで世界ランク4位のカロリナ・マリン(スペイン)は、同9位の何氷嬌(中国)と対決。ゲームカウント1-0の第2ゲーム10-8という場面で右膝を負傷し、まさかの途中棄権を余儀なくされた。

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 話題を呼んでいるのは、マリンがいない表彰式でのワンシーンだ。その後、決勝で世界ランク1位のアン・セヨン(韓国)にストレート負けを喫した何氷嬌は、表彰台で銀メダルを首から下げると、その右手にはスペイン国旗のピンバッジ…。メダリスト3人のセルフィーでもしっかりと持ち続け、マリンへの敬意を示したのだ。

 そして現地6日、今大会メダルなしに終わっているマリンは、インスタグラムを更新。「日曜日、私は人生で最も困難な瞬間を経験した。それから数日が過ぎているが、うまく飲み込むにはもう少し時間が必要かもしれない」と現在の心境を綴り、表彰式のワンシーンについては、「これほど多くの愛を感じたのは初めてだ」と反応した。

 さらに、「一人の選手を紹介させてほしい。私は決勝で何氷嬌がいいプレーをできるよう応援していた。スポーツマンシップが何よりも大切なものだから」と続けると、「表彰台での瞬間は、これまで私に対して行なわれた最も美しい行動の一つであり、信じられないほど感謝している」とも記述。何氷嬌の“善行”に感激していた様子だ。

 なお続く文面には、「私は夢を追い続ける」などと力強く綴っていたマリン。今はただ怪我からの回復を願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】マリンが公開したバドミントン表彰式での何氷嬌の振る舞い(5枚目)
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