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2025年はサウジ開催!? 井上尚弥の”気になる今後”を専門メディアが大胆予想「大金を賭けたスーパーファイトを提案する可能性も」

THE DIGEST編集部

2024.09.07

井上はSバンタム級で2度目の4団体防衛を果たし、ベルトを前に置いて記者会見に臨んだ。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が、9月3日に元IBF同級王者テレンス・ジョン(TJ)・ドヘニー(アイルランド)を7回TKOで下し、2度目の王座防衛を果たした。日本人単独となる世界戦最多23勝目を挙げたモンスターの次戦は、早くも海外メディアから熱い視線が注がれている。

 まさに怪物級の破壊力だった。序盤は37歳の挑戦者のパワフルなパンチを警戒しつつ、井上は徐々に主導権を握りながら鋭いジャブ、ワンツーを顔面やボディに浴びせ続けた。すると、最後はドヘニーが腰を痛めてしまい、7ラウンド途中棄権という予想外の幕切れ。「中途半端な終わり方になってしまった」と自身も認める不完全燃焼だったが、いずれにせよモンスターの圧勝劇だった。

 無敗の日本人ボクサーの防衛戦は多くの海外メディアが速報を打ち、いまでも「奇妙な決着」と言われるほど、話題に上がっている。なかでも、世界のあらゆるボクシング情報を日夜発信している専門メディア『Boxeoplus』は「ナオヤ・イノウエの今後はどうなるのか?」と題した興味深い記事を配信。WBO・IBF指名挑戦者であるサム・グッドマン(オーストラリア)かWBA世界1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)のどちらかと対戦する可能性が高いと紹介したうえで、「イノウエにはいくつかの選択肢がある」と記し、独自な見解を見通している。
 
 同メディアは国際的なプロモーターである米トップランク社のボブ・アラムCEOが「来年はラスベガスで大きなイベントを開催したい」との発言を紹介。井上をボクシングの"聖地"に連れて行きたがっていることを踏まえ、「近年のボクシング界で最大の影響力を持っているトゥルキ・アル・シェイク氏が、やや即興的ではあるが、イノウエをサウジアラビアに招き入れ、大金を賭けたスーパーファイトを提案する可能性もある」と報道した。年内は日本での試合開催が濃厚だが、交渉次第では来年は中東でのタイトルマッチ開催もあり得るという。

 4団体のベルトを再び防衛したことで、世界中のボクシング関係者からモンスターの価値は高まり続けている。記事内では「日本のモンスターは当分の間、世界のボクシング界でも5本の指に入るほど、安住することができる。彼は間違いなく現代ボクシングの生ける伝説だ」と高評価。スーパーバンタム級に君臨する絶対王者に敬意を表している。

 ドヘニー戦から一夜明け、所属ジムで開かれた記者会見で井上の次戦はクリスマスイブ(12月24日)決戦が有力となった。世界の強豪ファイターから対戦希望が殺到するなか、井上は「心配しないでください。次、アフマダリエフになろうが、グッドマンになろうが、いずれやるんで」と挑戦を受ける強い意思を表明。対戦相手や場所はどこであれ、無敗の王者はさらなる高みを見据えている。

構成●THE DIGEST編集部

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