卓球

「成長速度はロケットのようだ」日本卓球女子、新鋭の大躍進に中国メディアも驚嘆!! 母国主力選手に対し「勝てる保証はない」と募る危機感

THE DIGEST編集部

2024.10.31

WTT初優勝を飾った大藤。中国メディアからも熱視線を受けている。写真:L'EQUIPE/アフロ

 20歳の台頭に「王国」も警戒心を示している。

 卓球のWTTチャンピオンズ・モンペリエの女子シングルスで日本の大藤沙月が初優勝を飾り、国際舞台において一躍、注目を集める存在となった。今大会、平野美宇、伊藤美誠、そして決勝では張本美和と、高い実績を残してきた日本人プレーヤーをそれぞれ打ち破っての優勝とあって、海外メディアでも新ヒロインへの評価は高まる一方だ。

【動画】張本美和を打ち破った日本卓球界の新鋭・大藤沙月!
 中国のニュースサイト『捜狐』が10月29日、大藤の快挙を特集記事として伝えた。同メディアは、今回の女子シングルスを制した大藤に対し、初優勝を称えるとともに「中国卓球界にとって本当の脅威」と評している。

 さらに、過去の国内外での実績を紹介しながら、「本格的に国際舞台に参入したのは今年4月から」と綴るとともに、「10月初旬のアジア選手権で、横井咲桜とペアを組み、女子ダブルス決勝で張本美和/木原美悠組を破って優勝した。この時点で一部の人々が彼女の名前に注目し始めたのだ」などとキャリアを振り返った。

 その上で、「さらに驚くべきことに、その後すぐに行なわれたWTTチャンピオンズフランス大会で、彼女は一気に飛躍を遂げ、女子シングルス優勝を果たし、世界ランキングも一気に11位に上昇した。その成長速度は、まさにロケットのようだ」として、今大会の優勝を改めて絶賛。また、日本勢を次々と撃破したことに加え、日本女子のエースである早田ひなの出場辞退により繰り上げ参加となった中での初戴冠であると説明し、「フランス大会での彼女の優勝への道のりも、才能と輝きを見せつけるものだった」と強調した。

 さらに同メディアは、早くも大藤を中国代表の主力選手との比較も行なっている。「もはや疑う余地はない。大藤沙月はすでに孫穎莎や王曼昱と肩を並べて戦えるレベルに達している。未来の女子卓球界は、この3人の戦いの場となるだろうが、誰が勝利を収めるかは未知数だ」と見解を示しており、「彼女はまだ20歳に過ぎず、日本チームの集団的優位性が形成されつつある現状では、2028年のロサンゼルス・オリンピックで孫穎莎や王曼昱が彼女に勝てる保証はない」として、危機感も募らせている。

 日本卓球界の層の厚さが改めて示された大藤の躍進。世界の大舞台において、さらなる活躍が期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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