今季のF1最終戦となったアブダビ・グランプリ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は11番手スタートからポイント獲得を狙うも、悔しい12位フィニッシュで4年目のシーズンを終えることとなった。
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岩佐歩夢の走行のためにフリー走行は2回目からの登場となるも、10番手とまずまずのスタートを切った角田は、予選は僅差でQ3進出を逃して迎えた決勝、スタートでクラッチの不具合からアンチストールが作動したことで19番手まで下がってしまい、その後はポジションを回復していったが、バトルではライバルの先行を許してしまい、今季10度目の入賞はならなかった。
コンストラクター(8位)、ドライバー(12位)の両ランキングで順位を上げることが叶わず、「目標が達成できず悔しい」と語る一方で、成長を感じさせた1年を振り返って「自身にとって、チームにとっても誇りに感じられるシーズン」と満足感も示した角田。そんな彼の今季最後の週末について、各国専門メディアは以下のように評価を下している。
まず、英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で及第点の「6」をこの日本人ドライバーに与え、「もしスタートがもっと良ければ、角田ははるかに良いレースができたかもしれない。しかし、クラッチの問題でスタートが遅れ、苦しい展開を強いられることに。この問題はピットでも再発し、2024年を締め括る最後のポイント獲得の可能性をさらに妨げる結果となった」と、彼の決勝を振り返った。
同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は「厳しいスタートとなり、序盤から苦しい状況に追い込まれた。もっとも、トップ10に入ったドライバーたちのパフォーマンスを考えると、今週末のRBにとってポイント獲得は元々難しい目標だったと言えるだろう」と、寸評はネガティブなものとなったが、採点はより高い「6.5」としている。
一方、『RACE FANS』の採点は「6」で、「角田のシーズンは、期待の持てるグリッドポジションが無駄になってしまう形で幕を閉じた。原因と見られるクラッチの問題により、土曜日の努力がスタート時に台無しになったからだ。ポイント争いからは脱落したものの、その後のレースではまずまずの走りを見せたが、特に目を引くような活躍はなかった」と総括した。
続いて、オランダのF1専門サイト『RN365』は全体11番目タイとなる「6」を付与(寸評等での記述はなし)。スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「アブダビでのレースで角田は大きくスタートで出遅れた。クラッチの問題によって1周目終了時点で17番手まで後退した彼は、幾つかポジションを取り戻すも、ポイント圏内に近づくことはできなかった」と綴っている。
「7」の高採点を与えたのは、スポーツ専門サイト『sportskeeda』で、寸評では「有望な予選、決勝での悪いスタート、そして順調なリカバー。これが彼の週末を的確に表現している。来季、彼がRBかレッドブルのどちらで走るか、運命は間もなく明らかになるだろうが、彼はこのレースでもやるべきことは全てやったと言えるだろう」と、注目される去就にも言及した。
そして英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、今回も採点ではなくランキング形式でドライバーを評価し、角田は実際の順位を上回る「10位」。「RBは中団争いでアルピーヌ、ハース、アストンマーティンにはわずかに及ばなかったものの、角田は予選で11位につける良い走りを披露。しかし、クラッチの問題によるスタートの失敗がレースを台無しにしてしまった」と、マシントラブルの犠牲になったことを強調している。
最後にF1公式サイト『F1.com』は、アブダビGPの「勝者」と「敗者」を挙げる記事において、RBを後者に選定。この中で角田については、「アブダビではポイント獲得の可能性を一時的に見せたが、スタートでの問題によって多くのポジションを失い、最終盤でペースが落ちてしまった」と記述。また、RBについても以下のように総括した。
「シーズン前半の好調な成績を受け、RBはコンストラクターズ・チャンピオンシップで6位を狙える有力候補と見られていた。しかし、ブラジルでのアルピーヌの衝撃的なダブル表彰台によって大きな打撃を受け、より安定したパフォーマンスを見せたハースにも僅差で敗れた」
構成●THE DIGEST編集部
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岩佐歩夢の走行のためにフリー走行は2回目からの登場となるも、10番手とまずまずのスタートを切った角田は、予選は僅差でQ3進出を逃して迎えた決勝、スタートでクラッチの不具合からアンチストールが作動したことで19番手まで下がってしまい、その後はポジションを回復していったが、バトルではライバルの先行を許してしまい、今季10度目の入賞はならなかった。
コンストラクター(8位)、ドライバー(12位)の両ランキングで順位を上げることが叶わず、「目標が達成できず悔しい」と語る一方で、成長を感じさせた1年を振り返って「自身にとって、チームにとっても誇りに感じられるシーズン」と満足感も示した角田。そんな彼の今季最後の週末について、各国専門メディアは以下のように評価を下している。
まず、英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で及第点の「6」をこの日本人ドライバーに与え、「もしスタートがもっと良ければ、角田ははるかに良いレースができたかもしれない。しかし、クラッチの問題でスタートが遅れ、苦しい展開を強いられることに。この問題はピットでも再発し、2024年を締め括る最後のポイント獲得の可能性をさらに妨げる結果となった」と、彼の決勝を振り返った。
同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は「厳しいスタートとなり、序盤から苦しい状況に追い込まれた。もっとも、トップ10に入ったドライバーたちのパフォーマンスを考えると、今週末のRBにとってポイント獲得は元々難しい目標だったと言えるだろう」と、寸評はネガティブなものとなったが、採点はより高い「6.5」としている。
一方、『RACE FANS』の採点は「6」で、「角田のシーズンは、期待の持てるグリッドポジションが無駄になってしまう形で幕を閉じた。原因と見られるクラッチの問題により、土曜日の努力がスタート時に台無しになったからだ。ポイント争いからは脱落したものの、その後のレースではまずまずの走りを見せたが、特に目を引くような活躍はなかった」と総括した。
続いて、オランダのF1専門サイト『RN365』は全体11番目タイとなる「6」を付与(寸評等での記述はなし)。スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「アブダビでのレースで角田は大きくスタートで出遅れた。クラッチの問題によって1周目終了時点で17番手まで後退した彼は、幾つかポジションを取り戻すも、ポイント圏内に近づくことはできなかった」と綴っている。
「7」の高採点を与えたのは、スポーツ専門サイト『sportskeeda』で、寸評では「有望な予選、決勝での悪いスタート、そして順調なリカバー。これが彼の週末を的確に表現している。来季、彼がRBかレッドブルのどちらで走るか、運命は間もなく明らかになるだろうが、彼はこのレースでもやるべきことは全てやったと言えるだろう」と、注目される去就にも言及した。
そして英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、今回も採点ではなくランキング形式でドライバーを評価し、角田は実際の順位を上回る「10位」。「RBは中団争いでアルピーヌ、ハース、アストンマーティンにはわずかに及ばなかったものの、角田は予選で11位につける良い走りを披露。しかし、クラッチの問題によるスタートの失敗がレースを台無しにしてしまった」と、マシントラブルの犠牲になったことを強調している。
最後にF1公式サイト『F1.com』は、アブダビGPの「勝者」と「敗者」を挙げる記事において、RBを後者に選定。この中で角田については、「アブダビではポイント獲得の可能性を一時的に見せたが、スタートでの問題によって多くのポジションを失い、最終盤でペースが落ちてしまった」と記述。また、RBについても以下のように総括した。
「シーズン前半の好調な成績を受け、RBはコンストラクターズ・チャンピオンシップで6位を狙える有力候補と見られていた。しかし、ブラジルでのアルピーヌの衝撃的なダブル表彰台によって大きな打撃を受け、より安定したパフォーマンスを見せたハースにも僅差で敗れた」
構成●THE DIGEST編集部
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