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角田裕毅を「我々が注目する候補者」とホーナー氏が明言。「2人のドライバーに大きなギャップがないこと、定期的に得点を挙げられることが非常に重要」

THE DIGEST編集部

2024.12.14

角田(左)について触れたホーナー氏(右)。(C)Getty Images

 F1最終戦アブダビGP後の現地12月9日にレッドブルは来季のドライバーラインアップを決定したとされており、メディアやファンの間ではジュニアチームRBの角田裕毅も昇格候補のひとりと目されている。F1公式サイトはチーム代表のクリスチャン・ホーナー氏のコメントを紹介。角田の昇格の可能性について言及した。

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 今季レッドブルはマックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンに輝いた一方で、チームは3年ぶりにコンストラクターズチャンピオンを逃した。その要因のひとつがもうひとりのドライバーであるセルジオ・ペレスだ。マシンの戦闘力不足が深刻だったとはいえ、チャンピオンの隣でドライバーズランキング8位に終わったペレスには厳しい意見が飛んだ。

 そのような苦戦もあり、今年5月に延長契約を結んだペレスには更迭の噂がついて回った。実際にホーナー氏はペレスについて「このチームのために非常に多くのことをしてくれた。私たちがどのように前進するかについて、腰を据えて考えていくつもりだ。急ぐ必要はない。社内では全ての組み合わせが想定されているので、まずはシーズンが終了した今、チェコと話し合うことが大切だと思う」と語り、ペレスと今後についてじっくりと話し合うとしていた。

 ペレスがマシンを降りる場合、後任候補にはRBの角田とリアム・ローソンが挙げられていた。両者の成績を比較すると、予選では角田が6勝0敗、決勝も4勝2敗(8ポイントー4ポイント)と優位に立っており、アドバイザーのヘルムート・マルコ博士が昇格に好意的であるものの、人事権を持つホーナー氏はローソンの昇格を推しているとの見方が強く、角田のレッドブル入りの可能性は低いとされてきた。

 ホーナー氏は今季アメリカGPから途中参戦したローソンを「厳しい状況の中で、リアムが残したもの、レースペースを分析すれば、とても良い仕事をしたと思う」と評価。そして今季の角田については「ユウキは良い仕事をしたと思う。だからチェコ(ペレス)と何かが決まった場合、(ローソンと角田は)我々が注目する候補者になるだろう」と昇格の可能性があることを示唆し以下のように続けた。

「来年、フェラーリはラインアップが強化され、マクラーレンは依然、強力なラインアップを保持し続け、メルセデスは経験の浅いドライバーをシートのひとつに座らせるだろう。だから、私たちにとっては、2人のドライバーに大きなギャップがないこと、コンストラクターズチャンピオンシップで定期的に得点を挙げられる2人のドライバーがいることが非常に重要だ」

 アブダビでタイヤテストをこなした角田はレッドブルのマシン「RB20」がドライビングスタイルに合っているとコメント。より「定期的に得点を挙げられる」ドライバーはローソンか角田か。レッドブルの判断に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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