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競馬

「あの時できなかったことを…」クロノジェネシス以来、4年ぶりGⅠ制覇をもぎ取った鞍上と陣営の固い“絆”。来春クラシック候補と再び夢舞台へ【ホープフルS】

三好達彦

2024.12.30

ホープフルSを制したクロワデュノールが来春のクラシック候補に名乗りを上げた。写真:産経新聞社

ホープフルSを制したクロワデュノールが来春のクラシック候補に名乗りを上げた。写真:産経新聞社

 2025年のクラシックシーンを占う2歳中距離チャンピオン決定戦、ホープフルステークス(GⅠ、中山・芝2000m)が12月28日に行なわれ、単勝1番人気に推されたクロワデュノール(牡/栗東・斉藤崇史厩舎)が、6番人気のジョバンニ(牡/栗東・杉山晴紀厩舎)を突き放して快勝。堂々とクラシック最有力候補の座を高らかに謳った。

 そして3着には、レース途中から先頭まで進出した17番人気のファウストラーゼン(牡/栗東・西村真幸厩舎)が入り、3連単の払戻金は29万3380円の波乱となった。

 一方、2番人気のマジックサンズ(牡/栗東・須貝尚介厩舎)は16着に、3番人気のピコチャンブラック(牡/美浦・上原佑紀厩舎)は13着に大敗し、2歳戦の難しさを感じさせる結果となった。
 
 圧巻の快走だった。ゲートが開くや、そつなく中団の7番手という好位置をとったクロワデュノールは、やや行きたがる素振りを見せたものの、やがて鞍上と呼吸を合わせてスムーズに追走。レースは1000mの通過が1分01秒4というスローペースとなり、それを嫌ったファウストラーゼンが向正面で後方から馬群の外を通って先頭にまで上がっていき、後続もそれに従って動き始める。

 しかし、クロワデュノールはワンテンポおいてから3番手まで位置を押し上げて直線へ。すると、直線半ばでファウストラーゼンらを力強い末脚で先を行く2頭をのみ込んで先頭へと躍り出る。後続からはジョバンニが馬群をさばいて伸びてくるが、クロワデュノールはそれをものともせず、2馬身差を付けて快勝。理想的なレース運びによるパーフェクトな勝利だった。
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