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【F1】“相棒クラッシャー”マックスとコンビ結成のローソンに父ヨス・フェルスタッペンが警告「94年のベネトンでの自分と同じ過ちを犯すべきでない」

THE DIGEST編集部

2025.01.22

自身の経験をもとにローソンに警告したヨス・フェルスタッペン。(C) Getty Images

 F1レッドブルから今季参戦するリアム・ローソン。F1参戦経験はわずか11戦、絶対王者マックス・フェルスタッペンがチームメイトということもあり、開幕前から厳しいシーズンになることが予想されている。

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 そんなローソンに警告したのがマックスの父ヨス・フェルスタッペンだ。1994年にベネトンのテストドライバーとしてF1に参戦。シーズン前テストでのJ.J.・レートの負傷により急遽F1デビューを果たしたヨスは、経験の浅い状態で皇帝ミハエル・シューマッハとチームメイトに。シューマッハがタイトルを獲得した一方で、ヨスはシーズン終盤にチームのコンストラクターズタイトル獲得のためにマシンを降ろされ、ドライバーズランキングも10位に留まるなど、チャンピオンのチームメイトとして厳しいシーズンを送った。

 英専門メディア『PlanetF1.com』はヨスのコメントを紹介。「ローソンは自分が1994年にベネトンで犯したのと同じ過ち、つまり"どんな犠牲を払っても追いつきたいと思う"という過ちを犯すべきではない」と警告し、当時を振り返った。

「ミハエルは非常に速く、非常に才能があり、チームのトップだった。僕も特にレースでは、同じくらい速く走りたかった。でも、当時の限られた経験ではそれはできなかった。だから僕はミスを犯した。壁に頭を突っ込みたかったよ」

 また、ヨスはシューマッハとマックスには共通点があるといい、「レーストラックで妥協を許さないだけでなく、親切で、繊細で、プライベートな人として思いやりがある」と語った。

 当のローソンはフェルスタッペンのドライビングについて、「ここ数年、マシンをテストでドライブしてきたけどとてもアグレッシブだ。正直なところ、ドライブするにはかなりの自信が必要で、マックスがドライバーとして非常に自信を持っているのはそれが理由だと思う」と見解を述べており、自身もフェルスタッペンとの向き合い方を弁えているという。

「マックスに対抗するためには現実的に考えて、マックスが現在グリッドで最速の男で、(自分が)予選で0.5秒も上回ることはないと知っていなければならない。そしてそれは実現しないだろう。僕にとっては、最高のドライバーから学ぶ機会の方が重要なことなんだ」

 圧倒的な実力でピエール・ガスリー、アレックス・アルボンを破壊してきた過去を持つ"チームメイトクラッシャー"であるフェルスタッペン。今季ローソンは良い距離感を見つけることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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