専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

「最後ミスった私の責任」痛恨ショットでギブアップ完敗。V逸したロコ・ソラーレ藤澤五月が言及した“唯一の敗因”【日本選手権】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.02.09

準決勝で敗れたロコ・ソラーレ。藤澤(中央)は敗戦の責任を背負った。(C)JCA/H.IDE

準決勝で敗れたロコ・ソラーレ。藤澤(中央)は敗戦の責任を背負った。(C)JCA/H.IDE

 痛恨のミスにより終戦した。

 2月8日、カーリングの日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)は女子の準決勝が行なわれ、2次リーグ3位通過のロコ・ソラーレが同2位の北海道銀行に5対11で敗れ、3位に終わった。2年ぶりの優勝を逃したスキップの藤澤五月は敗戦の責任をひとりで背負った。
【画像】日本女子カーリング界が誇る名スキップ、藤澤五月の厳選された“美ショット”を一挙公開!

 連日の神ショット連発で会場を大いに盛り上げ、今大会の主役だった名スキップが精彩を欠いた。ロコ・ソラーレは第1エンドで北海道銀行に2点を先取されたが、直後の第2エンドで藤澤がダブルテイクアウトを奪い、すぐさま同点に追い付いた。

 しかし第3エンド、藤澤の2投目が相手のストーンに当たらない痛いミスショットに。相手に4点を献上し、2対6と苦しい状況になった。ロコ・ソラーレはなんとか第5エンドで2点をスチールして追い上げたものの、第7エンドに1点を許し、5対8と3点のビハインドを追う展開になった。

 迎えた第8エンド、踏ん張りどころのロコ・ソラーレだったが北海道銀行のサード仁平美来が好ショットを放ち、ハウス内に複数ストーンを置く有利な展開を作られると、相手スキップの田畑百葉が3点をスチールする。終盤で6点差に離されたところで、ロコ・ソラーレはコンシードを選択。完敗を認めた。

 1次リーグ初戦以来となる再戦でリベンジを誓ったロコ・ソラーレだったが、結果は再び同じ相手に屈した。藤澤は試合後、「4点取られたエンドがキーだった」と敗因を振り返り、「今日は私が最後のところでミスってしまった。今日の負けはすべて私の責任」と肩を落とした。

 2点取れるチャンスを自らのミスで落としてしまい、流れを引き寄せることができず、逆に北海道銀行に勢いを与えてしまった。「アイスにアジャストできなかったのが唯一の敗因。カーリングで4点取られるというのは終わりに近い点数差なので。それでも踏ん張ってチャンスを作ってくれたチームメイトには感謝したい」と話すが、表情は最後まで硬かった。
 
 課題が出た一方、3大会連続の五輪出場の可能性はまだ残されている。9月に北海道・稚内で開催される五輪代表候補決定戦に向けて、「チャンスはいただけた。できることをイチからやり直して、自分たちの最高のパフォーマンスをできるようにやっていきたい」と前を向いた。
 
 ロコ・ソラーレは今大会3位以内になったことで、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の日本代表候補決定戦の出場権を獲得した。前回優勝のSC軽井沢クラブと今大会優勝チーム(フォルティウス、または北海道銀行)による三つ巴の戦いに臨む。

 首都圏初開催で例年より多くの注目を集めた日本選手権でレベルの高いショット技術を披露した一方、ここ一番の勝負強さに課題を残した。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

熾烈極めるカーリング女子は実力伯仲の三つ巴へ。フォルティウス、北海道銀行が五輪出場の可能性残すには『優勝』が絶対条件【日本選手権】

「“カーリングハイ”になるくらい楽しい」決勝T進出のロコ・ソラーレ。準決勝突破へ、吉田知那美が答えた「さつき1000%になる可能性」【日本選手権】

フォルティウスが北海道銀行との接戦を競り勝ち決勝進出! 五輪候補決定戦切符にリーチ【日本選手権】

【北京五輪 画像】表彰式では笑顔も!銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号