2月9日、カーリングの日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)は男子の決勝が行なわれ、初のファイナル進出を果たしたロコ・ソラーレは22、23年覇者のSC軽井沢クラブに5対7で敗れ、悲願の初優勝を逃した。スタンドでは女子のロコ・ソラーレが弟分のために声援を送っていたが、あと一歩頂点には届かなかった。
【北京五輪 画像】表彰式では笑顔も!銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」!
軽井沢に先制を許したロコ・ソラーレは第2エンド、サードの中原亜星がハウス外にあった自軍のガードストーンを利用して、ハウス内にあった相手のストーンを一気に3つ弾くトリプルテイクをみせて会場を大きく沸かせる。いい流れを掴んだロコ・ソラーレはスキップの前田拓海がドローショット2点を決め、2対1と逆転に成功する。
続く第3エンドで同点に追いつかれたが、直後のエンドで2点を取り返して再逆転。第5エンドは軽井沢がハウス中心にストーンを集めてロコ・ソラーレにプレッシャーをかけるが、これを中原がまたもダブルテイクアウトで外に弾き飛ばし、有利な状況をつくらせない。前半は4対3でロコ・ソラーレが1点リードして折り返した。
第6エンドでロコ・ソラーレに加点され、2点ビハインドだった軽井沢はフォースの栁澤李空が相手ストーンを利用したテイクショットで再び5対5の同点とする。
第8エンドは両チームの司令塔が好ショットを連発する。軽井沢の柳澤李空が1投目で相手ストーンを3つ弾くミラクルショットをみせると、負けじとロコ・ソラーレの前田拓海もダブルテイクでお返し。さらに柳澤は2投目をダブルとし、相手に得点を許さない。互いのエースがレベルの高い技術で押し合い、結局このエンドはブランクに。緊迫した攻防が続いた。
第9エンドで軽井沢が1点を勝ち越して6対5で迎えた最終第10エンド、ハウス内の中心に両軍の石が2個ずつ集まる痺れる状況のなか、先攻のロコ・ソラーレ前田の1投目はわずかにハウス中心を外れる。続く柳澤は確実なドローで円中心に寄せて軽井沢が有利な中、前田のラストショットも円中心に寄せたが、どちらがナンバー1ストーンか肉眼では判断できず。最後はメジャー計測での決着となり、赤色ストーンの軽井沢に軍配が上がった。
激闘後、軽井沢の山口は天を見上げ歓喜の雄叫びで号泣。会場に駆け付けた観客は両チームの熱戦に万雷の拍手を送った。
今大会を制したSC軽井沢クラブは今年9月に北海道・稚内で開催される五輪代表候補決定戦でコンサドーレとの一騎打ちに臨む。五輪出場枠は男女とも10カ国で、24・25年の世界選手権のポイントなどによって決まる。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
カーリング女子決勝は"新旧道銀"対決! 26年ミラノ五輪出場に望みつなげる絶対に負けられない戦い【日本選手権】
「最後ミスった私の責任」痛恨ショットでギブアップ完敗。V逸したロコ・ソラーレ藤澤五月が言及した"唯一の敗因"【日本選手権】
男子ロコ・ソラーレが劇的メジャー計測で決勝進出。チーム創設者の"マリリン"は大号泣「親心の気持ちが…」【日本選手権】
【北京五輪 画像】表彰式では笑顔も!銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」!
軽井沢に先制を許したロコ・ソラーレは第2エンド、サードの中原亜星がハウス外にあった自軍のガードストーンを利用して、ハウス内にあった相手のストーンを一気に3つ弾くトリプルテイクをみせて会場を大きく沸かせる。いい流れを掴んだロコ・ソラーレはスキップの前田拓海がドローショット2点を決め、2対1と逆転に成功する。
続く第3エンドで同点に追いつかれたが、直後のエンドで2点を取り返して再逆転。第5エンドは軽井沢がハウス中心にストーンを集めてロコ・ソラーレにプレッシャーをかけるが、これを中原がまたもダブルテイクアウトで外に弾き飛ばし、有利な状況をつくらせない。前半は4対3でロコ・ソラーレが1点リードして折り返した。
第6エンドでロコ・ソラーレに加点され、2点ビハインドだった軽井沢はフォースの栁澤李空が相手ストーンを利用したテイクショットで再び5対5の同点とする。
第8エンドは両チームの司令塔が好ショットを連発する。軽井沢の柳澤李空が1投目で相手ストーンを3つ弾くミラクルショットをみせると、負けじとロコ・ソラーレの前田拓海もダブルテイクでお返し。さらに柳澤は2投目をダブルとし、相手に得点を許さない。互いのエースがレベルの高い技術で押し合い、結局このエンドはブランクに。緊迫した攻防が続いた。
第9エンドで軽井沢が1点を勝ち越して6対5で迎えた最終第10エンド、ハウス内の中心に両軍の石が2個ずつ集まる痺れる状況のなか、先攻のロコ・ソラーレ前田の1投目はわずかにハウス中心を外れる。続く柳澤は確実なドローで円中心に寄せて軽井沢が有利な中、前田のラストショットも円中心に寄せたが、どちらがナンバー1ストーンか肉眼では判断できず。最後はメジャー計測での決着となり、赤色ストーンの軽井沢に軍配が上がった。
激闘後、軽井沢の山口は天を見上げ歓喜の雄叫びで号泣。会場に駆け付けた観客は両チームの熱戦に万雷の拍手を送った。
今大会を制したSC軽井沢クラブは今年9月に北海道・稚内で開催される五輪代表候補決定戦でコンサドーレとの一騎打ちに臨む。五輪出場枠は男女とも10カ国で、24・25年の世界選手権のポイントなどによって決まる。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
カーリング女子決勝は"新旧道銀"対決! 26年ミラノ五輪出場に望みつなげる絶対に負けられない戦い【日本選手権】
「最後ミスった私の責任」痛恨ショットでギブアップ完敗。V逸したロコ・ソラーレ藤澤五月が言及した"唯一の敗因"【日本選手権】
男子ロコ・ソラーレが劇的メジャー計測で決勝進出。チーム創設者の"マリリン"は大号泣「親心の気持ちが…」【日本選手権】