パリ五輪ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ケリフは２月12日、自身のインスタグラムを更新。国際ボクシング協会（IBA）が同選手らの出場を認めた国際オリンピック委員会（IOC）に対して法的措置を取ると発表したことを受けて、「正義が勝つことを証明するため、あらゆる法的手段を追求する。私は真実が否定できないものになるまで闘うつもりだ」と綴り、反論した。
【画像＆動画】ボクシング金メダリストのケリフが雪山スキーを堪能している様子！

　またケリフは、同投稿で「根拠のない嘘や誤った情報の拡散を通じて、個人的・政治的な意図を推し進めるために無許可で利用されてきた」と記し、これまでのことを振り返り、さらに「これは私だけでなく、スポーツにおける公正と適正手続きの広範な原則に関わる問題だ」と語り、IBAを批判した。

　そんなケリフは、同14日に自身のSNSで「ゲレンデでの楽しい一日。たまには子供のように振る舞うのもいいものだ」と記述し、雪山でスキーを楽しむ姿を動画で公開。重々しい投稿の数日後のポストということもあり、ファンからは安堵する声が寄せられている。
 
「超素敵」
「全然気にしていない」
「あらゆる意味で完璧」
「笑顔で輝いていてね」
「幸せそうな姿が見れて良かった」
「批判する人たちを前にして楽しんで...あなただけがチャンピオンなの」

　同選手は、生まれながらの女性として、パスポートも所有。医療専門家も「性分化疾患（DSD）」の一種と定義しているが、IBAはXY染色体を持っており、性別適格性テストに合格しなかったとして、2023年の世界選手権への参加を禁止した経緯があった。

　しかし、事態は一転。昨年夏に行なわれたパリ五輪では、IOCの判断で参加が認められ、見事に金メダルを獲得した。だが、大会終了後に安全性の面で不安の声があがるなど、物議を醸していた。同議題を巡っては、今後もさまざまな論争が巻き起こりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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