馬主も大興奮だ。

　現地２月22日、世界最高賞金レースである「サウジカップ（Ｇ１・ダート1800メートル）」がサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行なわれ、日本のフォーエバーヤング（牡４、栗東・矢作芳人）が快勝し、１着賞金1000万米ドル（約15億7000万円）を獲得した。競走馬を擬人化したキャラクターの育成シミュレーションゲーム「ウマ娘」で周知されるサイバーエージェント社長の藤田晋氏にとっては、待望の海外G１初制覇となった。
【動画】フォーエバーヤングが海外G１初制覇！約15億円の賞金をゲットした実際のレース映像＆ジョッキーカメラ

　激熱なマッチレースを制した。坂井瑠星が騎乗するフォーエバーヤングは２～３番手を追走し、好機をうかがう。すると、４角過ぎに香港最強馬のロマンチックウォリアーが先に抜け出し、ぐんぐんスピードを上げる。このまま勝負あったかと思われたが、フォーエバーヤングは底知れぬ勝負根性を発揮して猛追。逃げ切りを図るロマンチックウォリアーとの距離をじわじわ詰め、最後の最後で差し切ってゴールした。
  　香港G1・10勝を挙げる強豪馬との歴史的な名勝負を制したフォーエバーヤングのオーナーである藤田氏はレース後、自身のＸを更新。「ヤバい。流石に興奮しました　日本からの応援、ありがとうございました」と震えるような声で喜んだ。

　無論、日本の競馬ファンも同氏と同じく歓喜した。日本では23日の午前２時40分頃に発走したレースを競馬専門チャンネル『グリーンチャンネル』や『ラジオNIKKEI第1』で見守ったファンは「うおおおおおお!!やったあああああ」「すげえええ」「まさかの差し返し！」「凄い勝ち方」「あの末脚は本当に感動」といった興奮の声が相次ぎだ。

　管理する矢作調教師は現地のインタビューに応じ、相手が一旦先頭に立たれた時の心境を聞かれると、「まだチャンスはあると思ってました」と諦めなかったことを強調。壮絶な叩き合いの末の勝利に破顔一笑だった。

構成●THE DIGEST編集部

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