人気女子プロレスラーの雪妃真矢が、2月15日にデビュー10周年記念興行を後楽園ホールで開催した。
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雪妃のデビューは11月なのだが、初の自主興行が2月になったのは後楽園で開催したかったから。デビューから10年、ファン時代を合わせると14年という時間の中で出会った選手にできるだけ出てもらおうと雪妃は考えた。そのためには後楽園より小さな会場では控室スペースが足りなかった。時間もかかるだろうと考えて昼夜丸一日、会場を押さえてもいる。
しかもスポンサーなしの“完全自腹興行”だ。雪妃はフェリス女学院卒、元銀行員というレスラーとしては異色の経歴で知られているが、今大会の費用は銀行員時代も含めたこれまでの貯金だそうだ。照明や入場ゲートなどにも、本人のこだわりが発揮されていた。
雪妃と同年デビューで引退していたHIRO'e(長浜浩江)がオープニングマッチで1試合限定復帰を果たし、バトルロイヤルでは男女問わず何人もの選手が雪妃のコスチュームを着用(優勝はスターダムの安納サオリ)。そうかと思うと石川修司と松本浩代がド迫力の真っ向勝負を展開してみせる。
この興行ならではの試合が続き、迎えたメインはタッグマッチ。雪妃が飯伏幸太と組み、対戦したのは中澤マイケル&志田光だ。飯伏とマイケルは雪妃がファン時代から見てきた選手。志田はアイスリボンの一般向けプロレスサークルで雪妃を初めて指導している。その後、雪妃はアイスリボンでデビュー。志田はフリーとなり道が分かれた。そして今回、志田がアメリカのAEW所属、雪妃がフリーとなっての初対決。周年興行らしいマッチメイクだ。
ただ、試合の実現には大きな困難もあった。昨年12月、大会の主役である雪妃が左腕に大ケガを負ってしまったのだ。当然ながら長期欠場。記念興行の当日に試合ができるかも分からない。当初は雪妃が4試合する予定だったのだが、カード変更も余儀なくされた。
それでも順調な回復をアピールし、なんとかメインのみ出場することに。翌日からはまた欠場という苦肉の策だった。しかも、SNSで示していた回復はファンや関係者を心配させないための配慮でしかなかったという。実際には、人生を左右する決意をもってのリングだったのだ。試合後、雪妃自身が明かした。
「先生(医師)からはまったく許可をいただけなくて。何がなんでもドクターストップだと。絶対に試合はさせられないし、もし試合をするのであれば医療行為を放棄するという書類に署名しなくてはいけないと。何かあったとしても責任は取れないし再手術はできないかもしれないよと。そういう大ケガなんだと自覚して、それでも(試合を)やりますかと」
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雪妃のデビューは11月なのだが、初の自主興行が2月になったのは後楽園で開催したかったから。デビューから10年、ファン時代を合わせると14年という時間の中で出会った選手にできるだけ出てもらおうと雪妃は考えた。そのためには後楽園より小さな会場では控室スペースが足りなかった。時間もかかるだろうと考えて昼夜丸一日、会場を押さえてもいる。
しかもスポンサーなしの“完全自腹興行”だ。雪妃はフェリス女学院卒、元銀行員というレスラーとしては異色の経歴で知られているが、今大会の費用は銀行員時代も含めたこれまでの貯金だそうだ。照明や入場ゲートなどにも、本人のこだわりが発揮されていた。
雪妃と同年デビューで引退していたHIRO'e(長浜浩江)がオープニングマッチで1試合限定復帰を果たし、バトルロイヤルでは男女問わず何人もの選手が雪妃のコスチュームを着用(優勝はスターダムの安納サオリ)。そうかと思うと石川修司と松本浩代がド迫力の真っ向勝負を展開してみせる。
この興行ならではの試合が続き、迎えたメインはタッグマッチ。雪妃が飯伏幸太と組み、対戦したのは中澤マイケル&志田光だ。飯伏とマイケルは雪妃がファン時代から見てきた選手。志田はアイスリボンの一般向けプロレスサークルで雪妃を初めて指導している。その後、雪妃はアイスリボンでデビュー。志田はフリーとなり道が分かれた。そして今回、志田がアメリカのAEW所属、雪妃がフリーとなっての初対決。周年興行らしいマッチメイクだ。
ただ、試合の実現には大きな困難もあった。昨年12月、大会の主役である雪妃が左腕に大ケガを負ってしまったのだ。当然ながら長期欠場。記念興行の当日に試合ができるかも分からない。当初は雪妃が4試合する予定だったのだが、カード変更も余儀なくされた。
それでも順調な回復をアピールし、なんとかメインのみ出場することに。翌日からはまた欠場という苦肉の策だった。しかも、SNSで示していた回復はファンや関係者を心配させないための配慮でしかなかったという。実際には、人生を左右する決意をもってのリングだったのだ。試合後、雪妃自身が明かした。
「先生(医師)からはまったく許可をいただけなくて。何がなんでもドクターストップだと。絶対に試合はさせられないし、もし試合をするのであれば医療行為を放棄するという書類に署名しなくてはいけないと。何かあったとしても責任は取れないし再手術はできないかもしれないよと。そういう大ケガなんだと自覚して、それでも(試合を)やりますかと」