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格闘技・プロレス

女子プロレス団体ディアナ、選手が不安を感じる撮影訴訟の和解を報告「安全かつ健全な環境づくりに一層努めてまいります」

どら増田

2025.03.01

女子プロレス団体のディアナが撮影訴訟の和解を報告した。写真:どら増田

女子プロレス団体のディアナが撮影訴訟の和解を報告した。写真:どら増田

 ワールド女子プロレス・ディアナは2023年4月頃、女子プロレス興行中の選手の写真や画像がSNSに投稿され、選手が強い不安を感じる事態が発生した件に関して、訴訟の結果、被告と和解が成立したと発表した。ディアナは代表の井上京子、スーパーレジェンドのジャガー横田らが在籍している他、梅崎遥など有望な若手選手も所属しており、選手たちを守るため、団体が声を挙げて、他の女子プロレス団体もこの活動に賛同していた。
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 ディアナは被告を特定したうえで2024年1月、営業権および所属選手の人格権侵害を理由に提訴。2025年2月17日に和解が成立し、本件解決金として当団体および原告となった所属選手それぞれに対し50万円、総額で100万円を支払う義務を負い、さらに、被告は今後ディアナが主催する興行には一切来場せず、また、他団体が主催する興行においてディアナ所属選手が参戦する際、ディアナの所属選手がリング上で試合を行なっている間は会場から一時退出する義務を負うことになったという。

 ディアナによると、被告の個人情報は公開せず、新たな違反行為があった場合のみ必要に応じて対処する方針とのことで、合わせて2023年6月9日から運用を始めている撮影・SNS投稿に関するガイドラインを再確認し、選手保護と観戦環境の安全確保に取り組みを続けていくとしている。類似の案件はフィギュアスケート、サッカー、水泳など他の女子スポーツでも問題視されており、報道関係者にも注意喚起されている。今回、女子プロレスではディアナが初めて一石を投じたことにより、ひとつのボーダーラインも明確化されたため、選手もファンも安心してプロレスを楽しむことが出来ると信じたい。

 今件に関してディアナは「当団体は、女性のなりたいを実現するために、2010年に現役女子プロレスラーの井上京子が立ち上げたプロレス団体です。所属には年齢は一切不問とし、10代から60代までの女性たちが自分の成りたい姿を目指して日々プロレスをしております。そのような理念の元立ち上げている団体と成りますので、選手がプロレスに集中できる環境を整備することに全力を尽くすべく運営しております。
 今回は、女子プロレスを愛するファンの皆様と所属選手・練習生・スタッフを守るため、当団体の営業権侵害や、選手に対する人格権侵害など、当団体において不適切と判断した行為について、断固たる姿勢で臨んでまいりました。活動を開始した日から数えて623日と長期間を要しましたが、今回の和解成立により、被告の謝罪と再発防止に向けた約束を取り付けることができました」と一連の経緯を報告。

 さらに続けて、「また、当団体およびプロレス界には未成年の選手や練習生も在籍しており、彼女たちを必ず守らなければならないという強い思いがあります。選手が試合にのみ集中し、不安なくリングに立てるよう、余計なノイズを取り除き、安全かつ健全な環境づくりに一層努めてまいります。一方で、この一連の活動を進めるにあたり、現役のプロレスラーの方々を含め、多くの皆様から多大なるご支援を頂戴したことを改めて感謝申し上げます。当団体は今後も、プロレス観戦環境を守るべく、必要に応じて法的手段を含めた厳正な対応を続けてまいります」と再発防止を呼びかけている。

文⚫︎どら増田
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