今年9月に東京で開催される世界選手権の代表選考会を兼ねた東京マラソン(東京都庁前~東京駅前=42・195キロ)が3月2日に行なわれた。男子の池田耀平(花王)は2時間6分48秒で日本勢4位の全体14位でフィニッシュした。
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32キロ過ぎには日本人トップに立ち、日本記録の更新も期待された池田。だが、40キロ手前で余力を残していた市山翼(サンベルクス)に交わされる。そのままペースが落ちていき、井上大仁(三菱重工)や浦野雄平(富士通)にも抜かれ、苦しい表情を浮かべながらゴールした。
俯いたままミックスゾーンに現われた池田は、「攻めていった結果だが、自分の力を出し切れなかった」と落胆。「世界の選手と勝負するということを考えたときに、第3集団にいたら勝負に絡めないと思ったので、第2集団でいくと最初から決めていた」とレースプランを明かし、今大会をこう振り返った。
「スタートしてから、いまいちハマらない感じがずっとあった。それでも、30キロ過ぎて(日本人)トップに立ったときにいけるかなと思ったが、そんなに甘くなかった。最後まで押し通せるような力が僕にはなかった」
2時間4分30秒を目安にしていたが、昨年9月のベルリンマラソンでマークした自己ベスト(2時間5分12秒)や世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)にも届かず。世界陸上代表入りは絶望的となったが、「目指すレースを決めて、そこでもう一度勝負して先が見えるような結果を残したい」と今後の展望について語った。
取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)
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32キロ過ぎには日本人トップに立ち、日本記録の更新も期待された池田。だが、40キロ手前で余力を残していた市山翼(サンベルクス)に交わされる。そのままペースが落ちていき、井上大仁(三菱重工)や浦野雄平(富士通)にも抜かれ、苦しい表情を浮かべながらゴールした。
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