今年9月に東京で開催される世界選手権の代表選考会を兼ねた東京マラソン(東京都庁前~東京駅前=42・195キロ)が3月2日に行なわれた。女子の安藤友香(しまむら)は2時間23分37秒で日本人トップの11位に入り、代表権獲得へ前進した。
【画像】3万7千人を超えるランナーが東京の街を疾走!東京マラソン2025
「悔しい気持ちでいっぱいです」
レース後の会見で安藤は硬い表情を浮かべていた。今大会で目標としていた自己ベスト(2時間21分18秒)更新を逃したからだ。「(2時間)20分切りを目指してきた。30キロまではペースメーカーに引っ張ってもらい良いリズムでいけたが、単独走になった途端、ガタっとペースを落としてしまった」と唇をかんだ。
この日、スタート直前の気温は13度。平年と比べてかなり暖かかった。安藤は、後半から失速した要因について「30キロ以降は足にきてしまって...。正直、気候の関係もあって脱水もあったと思う」と述べ、練習に関しては「改めて振り返ると、全体的にもう少しボリュームをつけてやれていたら良かった」と質より量が足りなかったと反省した。
JMCシリーズのランキングでは暫定トップに浮上。2017年ロンドン五輪以来となる世界陸上マラソン代表入りへ前進した。安藤は「もし代表に選ばれるチャンスが巡ってきたら、今回得た課題をしっかり克服し、またスタートラインに立てるように準備したいと思う」と先を見据えた。
昨年3月の名古屋ウィメンズで優勝後、左大腿骨の疲労骨折が発覚。そして、8月にはワコールからしまむらへ移籍し、多くの人たちに支えられて困難も乗り越えてきた。「感謝の気持ち」が一番の原動力と話し、今後の成長と恩返しを誓った。
取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)
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「悔しい気持ちでいっぱいです」
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この日、スタート直前の気温は13度。平年と比べてかなり暖かかった。安藤は、後半から失速した要因について「30キロ以降は足にきてしまって...。正直、気候の関係もあって脱水もあったと思う」と述べ、練習に関しては「改めて振り返ると、全体的にもう少しボリュームをつけてやれていたら良かった」と質より量が足りなかったと反省した。
JMCシリーズのランキングでは暫定トップに浮上。2017年ロンドン五輪以来となる世界陸上マラソン代表入りへ前進した。安藤は「もし代表に選ばれるチャンスが巡ってきたら、今回得た課題をしっかり克服し、またスタートラインに立てるように準備したいと思う」と先を見据えた。
昨年3月の名古屋ウィメンズで優勝後、左大腿骨の疲労骨折が発覚。そして、8月にはワコールからしまむらへ移籍し、多くの人たちに支えられて困難も乗り越えてきた。「感謝の気持ち」が一番の原動力と話し、今後の成長と恩返しを誓った。
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