『notte stellata 2025』での羽生結弦は、競技者としての実績とプロとしての鍛錬を、極上のプログラムで魅せた。
3月7日から9日まで宮城のセキスイハイムスーパーアリーナで行なわれた『notte stellata』は、羽生が座長として2023年から毎年開催してきたアイスショーで、今年は3回目の公演となる。イタリア語で「満天の星」を意味する『notte stellata』は、羽生が連覇を果たした2018年平昌五輪のエキシビションで滑ったプログラム名であると同時に、東日本大震災で被災した羽生が見て希望を感じたという、停電で暗くなった2011年3月11日の夜空に輝いた星のことでもある。
今年のスペシャル・ゲストは、狂言師の野村萬斎。周知の通り、伝説となった平昌五輪のフリー『SEIMEI』は、野村が主演した映画「陰陽師」の曲を使用している。羽生は『SEIMEI』を最初に滑った2015年に野村と対談し、大きな影響を受けた。『notte stellata』を立ち上げた当初から、羽生は「萬斎さんとは、いつかコラボレーションしたい」と考えていたといい、今公演で念願が叶ったことになる。
前半の最後に、一つ目のコラボレーションプログラム『MANSAIボレロ×notte stellata』が披露された。『MANSAIボレロ』は、狂言の『三番叟』とモーリス・ベジャール振付のバレエ『ボレロ』を融合させた野村の独舞で、震災が起こった2011年の12月に「再生」という意味を込めて初演された人気作だ。羽生は、「『ボレロ』が鎮魂と再生の物語であるということを含めて、絶対やりたいなと思っていた」という。今公演にスケーターとしても参加している『SEIMEI』の振付を手がけたシェイ=リーン・ボーンが、氷上の振付を担当。舞台の野村と、リンクのスケーター達が共演した。
フィギュアスケートにおける『ボレロ』は、公演後の囲み取材で羽生が言及していた通り、1984年サラエボ五輪のアイスダンスで金メダルを獲得したジェーン・トービル&クリストファー・ディーン(イギリス)が滑り、ジャッジ全員が芸術点で満点をつけた特別な曲である。アイスダンサーだったボーンは、「すごく難しい」と羽生に漏らしていたという。
3月7日から9日まで宮城のセキスイハイムスーパーアリーナで行なわれた『notte stellata』は、羽生が座長として2023年から毎年開催してきたアイスショーで、今年は3回目の公演となる。イタリア語で「満天の星」を意味する『notte stellata』は、羽生が連覇を果たした2018年平昌五輪のエキシビションで滑ったプログラム名であると同時に、東日本大震災で被災した羽生が見て希望を感じたという、停電で暗くなった2011年3月11日の夜空に輝いた星のことでもある。
今年のスペシャル・ゲストは、狂言師の野村萬斎。周知の通り、伝説となった平昌五輪のフリー『SEIMEI』は、野村が主演した映画「陰陽師」の曲を使用している。羽生は『SEIMEI』を最初に滑った2015年に野村と対談し、大きな影響を受けた。『notte stellata』を立ち上げた当初から、羽生は「萬斎さんとは、いつかコラボレーションしたい」と考えていたといい、今公演で念願が叶ったことになる。
前半の最後に、一つ目のコラボレーションプログラム『MANSAIボレロ×notte stellata』が披露された。『MANSAIボレロ』は、狂言の『三番叟』とモーリス・ベジャール振付のバレエ『ボレロ』を融合させた野村の独舞で、震災が起こった2011年の12月に「再生」という意味を込めて初演された人気作だ。羽生は、「『ボレロ』が鎮魂と再生の物語であるということを含めて、絶対やりたいなと思っていた」という。今公演にスケーターとしても参加している『SEIMEI』の振付を手がけたシェイ=リーン・ボーンが、氷上の振付を担当。舞台の野村と、リンクのスケーター達が共演した。
フィギュアスケートにおける『ボレロ』は、公演後の囲み取材で羽生が言及していた通り、1984年サラエボ五輪のアイスダンスで金メダルを獲得したジェーン・トービル&クリストファー・ディーン(イギリス)が滑り、ジャッジ全員が芸術点で満点をつけた特別な曲である。アイスダンサーだったボーンは、「すごく難しい」と羽生に漏らしていたという。